まさにFRスポーツカーならではのフォルム! ロングノーズ・ショートデッキの車5選
ロングノーズ・ショートデッキを採用した最新のFRスポーツカーとは
●トヨタ「スープラ」
トヨタ「スープラ」はFR駆動に直列6気筒エンジンを搭載するという伝統を初代から守っており、2019年に登場した現行モデルにも踏襲されています。
スープラは先代のA80型が2002年に生産終了してから17年ぶりに復活。プラットフォームやエンジンはBMW「Z4」と共通で、生産はオーストリアのマグナシュタイヤーでおこなわれています。
外観はボンネットにフェンダー、ルーフが立体的な造形のグラマラスなボディで、前述のトヨタ2000GTをオマージュしたかのような正統派のロングノーズ・ショートデッキです。
内装はシリーズ初の2シーターとなっており、ドライバーを包み込むように設計された運転席のレイアウトは、まさに走ることに特化したコクピットといえます。
エンジンはトップグレードのRZに最高出力387馬力を発揮する3リッター直列6気筒ターボを搭載し、258馬力の2リッター直列4気筒ターボも設定。
また、シャシはアルミニウムとスチールを用いた骨格構造となっており、異なる素材同士の接合強度を追求して高剛性化を実現。
そのため、現代のスポーツカーらしく乗り心地を犠牲にすることなく、高い旋回性能を誇るピュアスポーツカーに仕立てられています。
●メルセデス-AMG「GTクーペ」
2014年に発売されたメルセデス・AMG「GTクーペ」は、メルセデス・AMG専用に開発されたモデルで、古典的ながらエレガントなデザインのロングノーズ・ショートデッキが特徴です。
垂直ルーバーを持つフロントグリルは伝説の「300 SL」レースカーをモチーフにデザインされ、クラシカルな一面を覗かしつつ迫力あるフロントフェイスを演出。
また、高度な空力性能と冷却性能を実現しながら、大きく張り出したフェンダーなどによって力強さを主張しています。
エンジンは2基のターボチャージャーをVバンク内側に配置した、4リッターV型8気筒ツインターボを搭載。
現在の日本仕様ではスタンダードな「GT」で最高出力530馬力、高ブースト圧と軽量フライホイールが与えられた「GT C」では557馬力を発揮します。
そして、オンロードレーシングカーを謳う「GT R」には、ドライサンプ方式のオイル潤滑を採用するとともに、専用ターボチャージャーや制御プログラムによってチューンナップされ、最高出力585馬力を実現。
GT Rは0-100km/h発進加速3.6秒、最高速度は318km/hと強烈な動力性能を誇り、もはやスーパーカーの領域です。
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文中で紹介したフェアレディZですが、新型の7代目のデビューが目前に迫っています。
7代目の外観デザインは歴代フェアレディZのエッセンスが散りばめられ、とくに全体のフォルムは初代をインスパイアしたといえるロングノーズ・ショートデッキを採用。
先代のZ34型や5代目のZ33型も初代のイメージを色濃く反映していましたが、いい換えれば、それほどまでに初代のデザインは完成度が高かったということでしょう。
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