本当に「はたらくクルマ?」 カッコ良すぎる世界の商用車3選
商用車に代表される「はたらくクルマ」は、機能や耐久性が重視されますが、なかには秀逸なデザインのクルマも存在します。そこで、世界中の商用車や働くクルマのなかで、カッコいいと思えてしまうモデル3車種をピックアップして紹介します。
無骨なのにスタイリッシュ! こんなトラックほかにある?
日本で商用車といえば、真っ先にトヨタ「ハイエース」や「プロボックス」、そして軽トラックなどが思い浮かびます。
これら商用車に求められるのは、頑丈で耐久性があり、使い勝手もよくて燃費がいいことが挙げられます。一方、世界に目を向けると、商用車でありながらも意外と優れたデザインのモデルが多数存在します。
そこで、世界中の商用車や働くクルマのなかで、かっこいいと思えてしまうモデル3車種をピックアップして紹介します。
●メルセデス・ベンツ「ウニモグ」
メルセデス・ベンツは高級車ブランドですが、数多くの商用車も生産しています。大型トラックから小型ピックアップ、バンまで多種多様です。
この「ウニモグ」は特殊な車両で、いわゆる多目的作業車に分類されます。とにかく高い車高と巨大なタイヤが特徴で、見るものを圧倒する存在感があります。
その歴史は古く、ウニモグのプロトタイプ1号機が誕生したのは1946年。2021年の今年で75周年という記念すべき年にあたります。
ダイムラー・ベンツ社で長年にわたり航空機エンジンの開発責任者を務めていたアルベルト・フリードリッヒ氏は、第2次世界対戦後のドイツの食糧不足という状況下、農業の生産性を高めるための農業用電動車両のアイデアを思いつき、当時ダイムラー・ベンツのサプライヤーだった金属加工会社、エアハルト&ゼーネ社と契約を結び開発を担当。1946年10月には最初のテスト走行がおこなわれたそうです。
ウニモグはトラックのボディが基本になります。4輪駆動車で排気量5.1リッターの直4ディーゼルエンジンを搭載し、最大斜度45度の斜面を登る能力のほか、高い悪路走破性を誇っています。
ボディは巨大で全長6m、全幅は2.3m強もあるので、日本の道では走る場所を選んでしてしまいますが、本来は道なき道に分け入って走るクルマですから、日常の使い勝手は考慮されていません。
日本でも消防車両や警察車両、除雪車などにも使われており、災害時や悪天候で威力を発揮します。
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