アウディ新型「S3」日本上陸! ドイツ・ホットハッチ3台に見る共通点と違いとは
2021年4月21日に日本上陸をはたしたアウディ新型「A3」。そのスポーツモデル「S3スポーツバック」「S3セダン」も同時に発売された。S3のライバルはメルセデスAMG「A35 4マティック」とBMW「M135i xドライブ」というドイツ車になるが、それぞれどんな特徴があるのか。実際に乗り比べてみた。
よりアグレッシブなスタイルになった新型「S3」
アウディ新型「A3スポーツバック」「A3セダン」とともに、2021年5月に日本上陸をはたしたスポーツハッチバックが新型「S3」だ。
その価格は、S3スポーツバックが642万円(消費税込み、以下同)、S3セダンが661万円と、新型A3の上級スポーティグレードである「40 TFSIクワトロ Sライン」との価格差は約160万円となる。
新型モデルの導入を記念してS3スポーツバック(以下S3)に125台限定で設定された充実装備の「1stエディション」が711万円だ。
最大1.8barという過給圧のターボチャージャーと、350barの燃料噴射圧を備えた2リッター直列4気筒ターボエンジンは、A3 40TFSIに対して120ps・80Nm増となる最高出力310ps・最大トルク400Nmを発生し、7速Sトロニック(7速DCT)にクワトロ(4WD)を組み合わせる。
新型A3もなかなかアグレッシブなルックスになったが、新型S3はさらにボンネット先端に、往年の「アウディ クワトロ」を彷彿とさせるスリットを備えるほか、ハニカムパターンのシングルフレームグリルや大型のエアインテークを備えたフロントバンパー、専用デザインのリアディフューザー、左右4本出しのテールパイプなど、よりスポーティさに磨きをかけているのは見てのとおりだ。
車高はベース車に対して15mm低められており、オプションで電子制御式ダンピングコントロールサスペンションを選べる。
黒基調のインテリアには、いかにもホールド性の良さそうなスポーツシートを採用するほか、一方で12.3インチのバーチャルコックピットプラスを標準装備するなど、時代に即したアップデートが図られている。
実際にハンドルを握ったドライブフィールは期待どおりだった。
どこからアクセルを踏んでも、即座についてきて力強く加速させるエンジンは、4気筒らしからぬエキゾーストサウンドも印象深い。
シャシ性能も抜群で、引き締まっていながらもよく動く足まわりにより、路面の影響を受けにくく、4輪の接地性が常に高く保たれていて、ライントレースにも優れる。
それはワインディングを少々攻めてもタイヤのスキール音が出にくいことにも表れていた。おかげで何も不安に感じることなく、意のままに操れるハンドリングを楽しむことができる。
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