4億3000万円から! 最高速度490キロのブガッティ「シロン・スーパースポーツ」が30台限定で発売決定
ブガッティの最高速チャレンジモデル「シロン・スーパースポーツ300+4」の市販モデルがリリースされることになった。車両価格4億3000万円の中身をレポートする。
時速490キロを超えたシロン・スポーツが市販化される
フランスのモルスハイムに本社を置くブガッティ社にとって、「スーパースポーツ」は特別なサブネームだ。1931年のパリ・サロンにおいては、2.3リッターの直列8気筒スーパーチャージャーエンジンから160psの最高出力を発揮する「タイプ55スーパースポーツ」を発表。ジャン・ブガッティによってさまざまなボディタイプが、トータルで38台製作されている。
そのスーパースポーツの名が再びブガッティ車に与えられたのは、1990年代に入ってからのことだ。イタリアで再興されたブガッティから「EB110スーパースポーツ」が設定された。リアミッドに搭載された3.5リッターV型12気筒+4ターボエンジンは610ps以上を発揮し、351km/hの最高速を含む様々な記録を樹立した。
それからさらに20年という時間を経て、VW傘下で再びモールスハイムに戻った第3期ともいえるブガッティが、2010年に431.2km/hという最高速記録を達成したのが3世代目のスーパースポーツ「ヴェイロン16.4スーパースポーツ」だった。
ヴェイロン16.4スーパースポーツには、NACAダクトやエンジンカバー、スーパースポーツに専用の水平カラースプリットなど独自のアピアランスが与えられていた。
その後2019年夏には、「シロン・スーパースポーツ300+4」で、ブガッティはまさに記録破りともいえる300mphという数字を超え、304.773mph(490.484km/h)の最高速を記録したのだった。
そしてこのシロン・スーパースポーツを30台の限定車として2022年の初頭からデリバリーを開始することを、ブガッティは現地時間の2021年6月8日午前10時に発表。注目の価格は320万ユーロ(邦貨換算約4億3000万円)と明らかにされた。
一見ノーマルのシロンと共通のボディを使用しているかのようにも見えるスーパースポーツだが、ブガッティ社のCEOステファン・ヴォンケルマン氏は、次のようにコメントしている。
「シロン・スーパースポーツは最高速と同時に絶対的な贅沢を組み合わせるという、ブガッティの長年の伝統に従ったモデルです。シロン・スーパースポーツでは、より優れたパフォーマンスとともに、快適性とエレガンスの向上を表しています。この新しい作品により我々はシロン・ファミリーの中に別の明確な個性を確立しました。それは私たちがここ数年で学び、開発したものの本質であり、究極のグランドツアラーなのです」
それではさっそく、シロン・スーパースポーツの概要を紹介していくことにしよう。
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