4億3000万円から! 最高速度490キロのブガッティ「シロン・スーパースポーツ」が30台限定で発売決定
大陸間高速グランドツアラーのゴージャスな仕上げとは
確かに最高速で500km/hに迫ろうかというシロン・スーパースポーツのボディは、あらゆる部分で改良が加えられている。リアにはエンジンカバーが設けられ、8リッターW型16気筒+4ターボエンジンの存在は外部からはそれを見ることは不可能になった。
ルーフからテールに向って伸びるセンターフィンは、このスーパースポーツの大きな特徴で、テールは約25センチ拡大されている。ディフューザーの後縁もより高く押し出され、それによって後部の面積は44%減少した。テールパイプのレイアウトも、このスーパースポーツでは改められている。
フロントフェンダーに穿たれた9つの円形のエアベントは、もちろんEB110スーパースポーツを象徴するものだ。当然それらはフロントフェンダー内のエアを逃がし、フロントアクスルでダウンフォースを発生させることにも貢献する。同様にフロントホイールアーチの後方にはエアアウトレットがあり、それらもまた空力的負荷のバランスを取るのに大きな効果があるという。
Yスポークデザインの新デザイン・アルミニウムホイールは、スーパースポーツのみの専用装備となる。さらにカスタマーは、ダイヤモンドカットやマグネシウムホイールのオプションを選択することも可能だという。
インテリアは、まさに時代を超越したエレガンスと比類のない快適さの組み合わせ。もちろんその仕様はカスタマーの好みでどのようにでもアレンジすることができる。今回発表されたものは、レザーやアルミニウムなどの自然の要素とハイテクな炭素繊維を組み合わせた、まさに大陸の長距離高速旅行にピッタリなフィニッシュだ。
リアミッドのエンジンは、さらにターボチャージャー、オイル・ポンプ、バルブトレイン付きのシリンダーヘッド、トランスミッションとクラッチを見直すことで、最高出力をさらに100ps向上。結果的に1600psの最高出力と1600Nmの最大トルクが発揮されることになった。
組み合わされる7速トランスミッションは、全負荷時には6速から7速ギアに403km/hでシフト。0−400km/h加速は、標準のシロンより7%速いタイムとのことだ。
電子制御のシャシも、このパワーユニットの強化に対応してそのセッティングが見直されている。ドライブモードは「EB」、「ハンドリング」、「アウトバーン」、「トップスピード」の4種類。
タイヤは新開発のミシュラン製パイロット・スポーツ・カップ2が、最高速度500km/hで安定して走行できるタイヤとしてチョイスされている。
わずか30台のみが生産されるシロン・スポーツ。それはブガッティが新たな道へと進むための、シロン世代の最終モデルとなるのだろうか。すでにそのプランは、ステファン・ヴィンケルマンCEO率いるブガッティ社では、着々と進んでいるはずである。
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