SUV人気に負けてない? じつはかなり売れている人気ミニバン5選

SUVがブームとなっており、ひと昔前に人気を博したミニバンはやや影が薄くなっています。しかし実際は、ミニバンもかなり売れているのです。そこで今回は、2020年にどんなミニバンが売れ筋だったのか、販売ランキング50位までに入ったモデルのなかからピックアップします。

コンパクトカー並みに売れまくる高級ミニバン

 世界的なSUVブームということもあり、日本のメーカーも次々と新型SUVを投入しています。実際にSUVの販売は好調で、日本自動車販売協会連合会の統計では販売台数ランキングのトップ10以内に常に3車種ほどがランクインしています。

 一方、SUV隆盛となる前に流行っていたミニバンはというと、トヨタ「ヴェルファイア」のグレードが大幅に減少したり、日産「エルグランド」は登場から10年以上経つのにフルモデルチェンジされなかったりという状況。

 また、マツダやスバルはずいぶん前にミニバン市場から撤退するなど、口の悪いSNSユーザーからは「ミニバンはオワコン」などという声も聞こえてくるほどです。

 しかし、あらためて販売台数ランキングをチェックすると、ミニバンも十分売れていることが分かります。ミニバンはオワコンなのではなく、ブームから定番化しただけで、根強い人気のあるジャンルとなっているのです。

 そんなミニバンのなかでもとくに人気があり、2020年の販売台数ランキング50位内に入った5車種をピックアップして紹介します。

ミニバンでもっとも売れているトヨタ「アルファード」
ミニバンでもっとも売れているトヨタ「アルファード」

●トヨタ「アルファード」

 2002年に登場したトヨタのラージサイズ高級ミニバンの「アルファード」。同ジャンルの先駆者は1997年に発売された日産 エルグランドですが、アルファードは上級のV型6気筒エンジン搭載車に加え、エルグランドにはない価格を抑えた直列4気筒モデルを設定したことが奏功して大ヒット作となりました。

 現行モデルは2015年に発売された3代目モデルで、デビューから5年以上が過ぎたいまでも人気は衰えることを知りません。

 2020年の年間販売台数は9万748台でランキングは堂々の5位。最廉価グレードですら約360万円する高額車がコンパクトカー並みに売れているというのは、まさに驚異的です。

 現行アルファードには、2.5リッター直列4気筒エンジンと2.5リッターエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッド、3.5リッターのV型6気筒エンジンという3つのパワーユニットが用意されています。

 ハイブリッド全盛の時代ですが、アルファードではハイブリッド仕様よりもガソリン仕様が人気。2020年の販売実績では2.5リッターガソリンが全体のおよそ7割を占めました。

 エクステリアは押し出しの効いた大型のメッキグリルと立体感のあるリアコンビネーションランプが特徴的です。

 インテリアは広々とした空間の随所にあしらわれた木目調のパネルが高級感を演出。2列目が3人掛けの8名乗りも設定されていますが、高級ミニバンらしい快適さを求めるなら2列目がキャプテンシートとなる7人乗りがオススメです。

 なかでも最上級グレード「エグゼクティブラウンジ」の2列目シートは、ゆとりあるサイズで座り心地も上質で、ほかの国産車では味わえない特別な時間を過ごすことができます。

●トヨタ「ヴォクシー」

 2020年に6万9517台を販売し、ランキング10位にランクインしたトヨタ「ヴォクシー」は、2001年に登場したミドルサイズのミニバンです。

 2014年デビューの現行モデルは3代目にあたり、当初は5ナンバー枠に収まる標準ボディの設定もありましたが、いまは3ナンバーのエアロボディのみとなっています。

 インテリアは新開発のプラットフォームによって実現した低床フロアが注目ポイント。フロアが先代より85mm下げられているため、全高が20mm低くなっているにもかかわらず室内高は60mm高くなり、上下方向に余裕が生まれました。

 また、ホイールベースを25mm、全長を100mm伸ばしたことで前後にもスペースが広がり、2列目も3列目も快適性が向上。

 なかでも3列目シートを収納することで810mmものロングスライドを可能とした2列目シート(7人乗り仕様のみ)はヴォクシーの特等席だといえます。

 2リッターの直列4気筒エンジンだけでなく、「プリウス」譲りの1.8リッターエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッド仕様を設定。本格的なハイブリッドシステムの搭載はクラス初の試みで、19.0km/L(WLTCモード)もの低燃費を誇ります。

 ヴォクシーの人気の秘訣は、細かいところまで行き届いた気遣いでしょう。運転席からの視界の良さや、スライドドアの開口部が広く乗り降りがしやすいことなど、小さなことを積み重ねた結果、とても使いやすいクルマに仕立てられているのです。

●日産「セレナ」

 ワンボックスカーの日産「バネットコーチ」が、1991年のモデルチェンジを機に「バネットセレナ」に改名。そして、1994年のマイナーチェンジで「バネット」がはずれ、「セレナ」という車名になりました。

 この初代セレナに前席下にエンジンを搭載する昔ながらの後輪駆動のワンボックスカーでしたが、1999年に登場した2代目は現代のミニバンの定番ともいえるFFレイアウトへとスイッチ。

 両側スライドドアの採用や、初代から続くスポーティなテイストを盛り込んだ「ハイウェイスター」グレードの設定が評判となり、5ナンバーサイズのミニバンとして人気を確固たるものにしました。

 その後もモデルチェンジを重ね、2016年に登場した5代目が現行モデル。より広く、より使いやすくという従来の魅力に磨きをかけたうえに、自動運転技術「プロパイロット」をはじめとした先進装備をいち早く採用しているのが特徴です。

 パワーユニットは、2リッター直列4気筒エンジンに小出力のモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドと、1.2リッターの発電用エンジン+駆動モーターの「e-POWER」の2種。

 かつてはガソリン仕様もありましたが、現在はマイルドハイブリッドと電動パワートレインのe-POWERというラインナップでライバルと差別化しています。

 2019年のマイナーチェンジで、外観のデザインを刷新。とくにエアロボディの「ハイウェイスター」はダブルVモーショングリルを採用した押し出しの強いフロントマスクに変更されました。

 インテリアは、先代モデルよりも室内長が180mm延長され、どのシートに座ってもゆとりがあります。

 また2列目のシートベルトをシート内蔵式にすることにより、3列目でも開放感を感じられる快適な室内空間を実現しました。

 セレナは2018年、2019年と連続で販売台数がミニバンNo.1を達成。2020年はライバルのヴォクシーに抜かれてしまいましたが、それでも2020年は6万8648台を販売して11位にランクインしました。

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コメント

1件のコメント

  1. ミニバンについては、必ずしも、家庭向けだけの需要ばかりではないです。
    意外なところの需要として「高齢者施設」で買っているというのが多いでしょう。
    高齢者施設の利用としては、送迎用に使っているところが多いです。
    ミニバンが大きいことで、車いすに乗ったまま収納できる装置を搭載した特装車としての需要が、
    商用バンの「トヨタハイエース」以外では、ミニバンが多いでしょう。
    運転している人を見ると、女性も多いですから、ミニバンの方が商用バンよりも乗用車寄りで、運転しやすいこともあるでしょう。