かなりの力作だったのに! イマイチ評価されなかった車3選
高い悪路走破性能と都会的なデザインながら評価はイマイチ?
●三菱「チャレンジャー」
1990年代の前半、本格的なクロスカントリー4WD車が爆発的なヒットとなった「RVブーム」の火付け役となったモデルといえば、三菱2代目「パジェロ」です。
パジェロはまさに空前のヒット作となり、三菱はさらなるクロカン車のラインナップ拡充を図り、1996年に2代目パジェロの主要なコンポーネンツを流用した新型SUV「チャレンジャー」を発売しました。
外観は低いキャビンとしたステーションワゴンタイプのロングボディで、ワイルドなイメージのパジェロとは異なり、洗練された都会的なデザインを採用。
搭載されたエンジンは3リッターV型6気筒ガソリンに加え、2.8リッターと2.5リッターの直列4気筒ディーゼルターボの3タイプが設定されました。
駆動方式は全グレードとも4WDですが、上位グレードは4つの走行モードを状況に応じて使い分けられる、三菱独自の「スーパーセレクト4WD」を搭載。
その後、1997年のマイナーチェンジでガソリン直噴エンジン「GDI」が搭載されフロントフェイスのデザインも刷新されましたが、すでにRVブームは終焉しており、販売は低迷したことから2001年に国内向けの生産を終了しました。
スタイリッシュなデザインに高い悪路走破性能、さまざまなニーズに対応したエンジンラインナップ、そして価格は231万8000円(消費税含まず、前期型)からと安価に設定するなど売れない要素はありませんでしたが、市場の縮小には打つ手がなかったといえるでしょう。
なお、チャレンジャーは海外で販売が継続され、現在も「パジェロスポーツ」の名で欧州やアジア圏を中心に人気車となっています。
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最後に紹介したチャレンジャーは、RVブームが下火になりつつあった頃に登場したことも痛手で、出る時期が適切ではなかったといえます。
むしろSUV人気の今なら、ホンダ「クロスロード」や「エレメント」、日産「ラシーン」のように再評価されても不思議ではありませんが、現存数も少なく、残念ながら注目されることはないでしょう。
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