えっ!? フルモデルチェンジしたよね? パッと見で先代と見分けがつかない車5選
デザインを踏襲したモデルが輸入車にもあった?
●ルノー「5(サンク)」
現在、ルノーのラインナップで、エントリーモデルとして日本でもヒットした「トゥインゴ」や「ルーテシア」の前身にあたるモデルが1972年に誕生した「5(サンク)」です。
初代サンクは欧州で大ヒットし、日本でも人気となり、フレンチコンパクトカーの代表的な存在となりました。
コンパクトなボディながらシンプルで安定感を感じさせるデザインは高く評価される一方、リアサスペンションのレイアウトの影響で、ホイールベースが左右で異なるなど、ユニークなメカニズムは日本車には無い斬新なものでした。
また、今では伝説的なりアミッドシップのスーパーマシン「5ターボ」がラインナップされるなど、ルノーの歴史に燦然と輝くモデルでもあります。
そして、初代サンクは1984年まで生産されたロングセラーとなり、2代目へとスイッチ。ボディタイプは初代と同じく3ドア/5ドアハッチバックのコンパクトカーとなっています。
初代のヒットを受けたためか外観デザインを継承し、フロントフェイスなどはよりモダンにアレンジされていますが、一見するとマイナーチェンジといっても納得してしまいそうです。
一方、メカニズムやエンジンは刷新され、2代目では左右のホイールベースは同一となりました。
ちなみに、ルノーは2021年1月にEVの新型サンク プロトタイプを発表。2025年までに販売するEVのなかの1台と目されており、デザインも全体のフォルムやヘッドライトとテールランプの形状など、初代をインスパイアしています。
●ミニ「ミニ」
かつてイギリスのBMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション、後のローバーグループ)が販売していた「ミニ」シリーズは、現在に至るFFコンパクトカーの基礎を確立したモデルで、1959年の誕生から2000年に消滅するまで、一度もフルモデルチェンジすることなく販売された偉大な名車です。
そして、2001年にミニブランドを所有するBMWから、プレミアムコンパクトカーとしてニューミニが復活。
BMWはニューミニをデザインするにあたって、オールドミニがもしフルモデルチェンジを繰り返したらどういうデザインになったかをシミュレーションして決めたといい、BMWとしてもかなりの意欲作といえます。
グレードはベーシックな「ワン」、スポーティな「クーパー」、スーパーチャージャーを装着した高性能モデルの「クーパーS」をラインナップし、デザインとともにコンパクトなボディによる軽快に走りも高く評価され、世界中でヒットを記録しました。
そして、2006年に登場(日本での販売は2007年から)した2代目ミニは、ボディサイズを若干拡大しつつも外観デザインは初代を継承。
エンジンなどは刷新されましたが基本的なコンセプトは変わらず、新旧2台を並べてみないとわからないほどデザインが酷似していました。
もはやミニのデザインはアイコン化しているためか、現行モデルの3代目もイメージは踏襲しています。
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今回紹介した5車種以外でも、ホンダ「N-BOX」の初代と2代目、スバル「フェレスター」の4代目と5代目など、フルモデルチェンジしても大きくデザインを変えていないモデルが存在します。
一方、三菱「デリカ D:5」や、前述の2代目インプレッサ、フィアット「ムルティプラ」など、マイナーチェンジにも関わらずフロントフェイスがまったくの別ものになったモデルもあります。
さらにユニークなのが現行モデルのトヨタ「プロボックス」とメルセデス・ベンツ「Gクラス」で、両車ともシャシと内外装のデザインが刷新されていながら、メーカーは公式にフルモデルチェンジとアナウンスしておらず、もはやマイナーチェンジとフルモデルチェンジの区別がよくわかりません。
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