625馬力の圧倒的パワー! BMW新型「M5コンペティション」の怒涛の走りとは
2020年9月にマイナーチェンジして日本に上陸した新型「M5」。5シリーズのトップモデルM5のハイパワーバージョンになるM5コンペティションだが、どんな進化を遂げたのだろうか。625馬力・750Nmを発揮するV8ツインターボエンジン+4WDの走りを味わってみた。
ノーマルM5より25馬力アップしたM5コンペティション
BMW Mモデルは、サーキットを走るマシンで一般道も走れるようにBMW M社が仕上げたクルマだ。Mモデルにはふたつのカテゴリーがあり、サーキットでの走行を可能にした「Mハイパフォーマンスモデル」、そしてサーキットで培われた技術を取り入れ走行性能を高めた「Mパフォーマンスモデル」に分けられる。
薄い青、濃い青、赤の3色ストライプがMモデルを示すものなのは有名だ。リモコンキーにも、ドアを開けて乗り込むときにはスカッフプレートにも、シートベルトにも、ボンネットを開けるとエンジンカバーにも描かれている斜めの3色ストライプが目に入ってくる。
BMW「5シリーズセダン」はEセグメントのラグジュアリカーだが、「M5コンペティション」「M5」「M550i xDrive」という3車種のMモデルが用意されている。
その3モデルとも、4.4リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載している。
MパフォーマンスモデルのM550i xDriveには、最高出力530ps/5500rpm、最大トルク750Nm/1800-4600rpmを発揮する「N63B44D」型エンジンが、MハイパフォーマンスモデルのM5には600ps/6000rpm、750Nm/1800-5600rpmを発揮する「S63B44B」型エンジンが、M5コンペティションは同型エンジンのさらなるパワーアップ版で、625ps/6000rpm、750Nm/1800-5860rpmを発揮する。
さらにこの上に、635ps・750Nmを発揮する「M5 CS」という限定モデルが2021年4月に登場したのだが、日本での販売台数は5台と数が少なく、すでに売り切れていて手に入れることはできない。
これらのMハイパフォーマンスモデルに搭載される、型式がSのイニシャルで始まるエンジンはBMW M社の手によるもので、ハイパフォーマンス、高回転型、ハイレスポンス、サーキット走行に対応、新しいテクノロジーを取り入れているスペシャルなエンジンなのである。
さて今回試乗できたのは、現在手に入るM5の最高峰のM5コンペティションである。
ノーマルM5の600psから、M5コンペティションは625psにパワーアップし、最大トルク値は750Nmで同じだが、その発生回転数は1800-5600rpmから1800-5860rpmになり、高回転でも太いトルクを持続する。
出力(馬力)とはトルクと回転数の積だから、6000rpmでのトルクが増した分がパワーアップされた数字としてカタログデータになっている。
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