「クルマの持ち逃げ」が多発!? 盗難・詐欺・横領の違いは? 個人間カーシェアに新たな保険とは
すでに導入事例がある、三井住友のカーシェア保険の評判は?
実は、詐欺横領に業界初で対応したカーシェア専用保険として、2020年4月に三井住友海上火災保険から「カーシェアプラットフォーマー専用自動車保険」という保険が発売されています。
補償内容などは、事業者ごとにカスタムすることが可能で、詐欺や横領などにも対応した初めてのカーシェア専用保険として話題を集めました。
同社によると現在、小規模なカーシェア事業者を中心に7-8社の導入事例があるといい、これまで「詐欺や横領」による保険金の支払いはないそうです。
最初に導入したのは、キャンピングカーや車中泊仕様車のシェアサービス「バンライフ」のプラットフォーム事業を展開しているCarstay株式会社です。同社の担当者は次のように話しています。
「キャンピングカーは高額なクルマが多く、大型で運転にも慣れが必要ということから、オーナーとドライバーのお互いの不安をなくすための保険に関して、しっかり固めてから事業展開をすることを決めていました。
バンライフでは免責15万円で補償金額は個々の車両に応じて設定されています。
業界初のポイントとしてはカーシェア利用中に、事故を包括して補償されることです。
この保険があることでオーナーさんたちも安心してご登録をいただいています」
なお、前述のエニカではこの度の新しいカーシェア保険による手厚いフォローに加えて、会員プログラムやコミュニティガイドラインの制定をおこなう予定です。
昨今、エニカに限らず個人間カーシェアのシステムを悪用した盗難や、詐欺横領事件が増加傾向にありますが、個人間カーシェア向けの保険が充実すれば、事件の被害者であるオーナーが泣き寝入りすることも激減するとみられます。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
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