人気上昇中! キャンピングカーどう選ぶ? 乗用車と異なる空調事情 コロナ禍で装備に変化も

密を避けたレジャーを楽しめることもあり、昨今キャンピングカーの需要が高まっています。そこでキャンピングカーの新車や中古車などを扱うフジカーズジャパンに最新事情を取材しました。

キャンピングカーを選ぶ際の最初の決め手は?

 朝晩の冷え込みも弱くなり、2021年も本格的なキャンプシーズンが到来。コロナ禍のなかでのキャンプブームということもあり、他人との接触を減らしつつ、ドライブして、自然の中で食事を作り、夜を明かすことのできるキャンピングカーのニーズが高まっています。

イタリア輸入車のローラーチーム「ゼフィーロ285TL」(画像:フジカーズジャパン)

 最新のキャンピングカーは、移動してキャンプするだけでなく、旅行スタイルに合わせたサービスや、新型コロナによる装備面の影響もあるといいます。

 そこで今回、新車や中古車、レンタカーなどでキャンピングカーを扱う「フジカーズジャパン」に、売れ筋や維持管理などの最新事情を取材しました。

 フジカーズジャパンは、販売・アフターメンテナンス・キャンピングカー製造・レンタル事業・輸入・輸出など幅広く手掛けるトータルカーディラーです。店舗は北海道から佐賀県までの14店舗のほか、海外にも展開。キャンピングカーは、キャブコンやトレーラー、バスコン、バンコン、軽キャンパーなど各種タイプを取り扱っています。

 フジカーズジャパンの土谷雄大氏によると、人気のキャンピングカーのタイプは、主に「バンコン」と「キャブコン」とのこと。

 バンコンはトヨタ「ハイエース」などのバンやワンボックスカーをベースにしたタイプ。キャブコンはトラックなどの貨物用車両のキャビン(荷室、荷台)を架装したタイプです。いずれもキャンピングカーではポピュラーな種類です。

 キャンピングカーはほかにもけん引されるタイプのトレーラー、バスがベースのバスコン、軽自動車がベースの軽キャンパーなどがありますが、まずは何を基準に選べばよいのでしょうか。

「キャンピングカーを選ぶときは、まず使う人数、特に就寝定員が決め手になります。

 例えばご家族が4人なら、クルマの就寝定員も4人(以上)を確保する必要があります。ご夫婦2人でゆっくり旅をしたいなら、車内をゆったり使える2人用もあります。乗る人数を決めてから、ご希望の利用スタイルに合わせた車両を選んでいただくと良いと思います」(土谷氏)

 本格的にキャンプを楽しむか、寝心地を追求するか、走ることに重心を置くか――などでキャンピングカーのタイプも変わってくるそうです。

 購入者からは、車内の空調へのリクエストも多くあるといいます。

 キャンピングカーの場合、走行中はもちろん、旅行先の滞在時も車内で快適に過ごせるかが問われます。例えばエンジンを停めても使える冷暖房が必要です。

「FFヒーターは、ガソリンや軽油といったクルマの燃料が使える暖房装置です。燃料1リットルで車内を1晩(8時間)暖められる経済的な製品もあります。

 家庭用のエアコンを付ける人も増えています。エアコンは多くの電気を使いますので、設置する場合は、充電池を鉛式からリチウムイオン式に換えたり、大型のものに増強したりするなどして対応します。

 もちろん、空調整備のほかにもキャンピングカーらしい、オーニング(巻き取り式の日よけ幕)や冷蔵庫といった基本的な装備のニーズもあります。カセットコンロからIHクッキングヒーターに交換したり、車内のテレビをネット動画サービスに対応させたり、といったリクエストにも対応したことがあります」(土谷氏)

 そんななか、新型コロナウイルス感染症の影響からか、シンク周りで変化も。手を洗う頻度が増えたため、水タンクを従来の10リットルから、20リットルや100リットルまで大きくしたケースがあったそうです。

キャンピングカーの価値が下がりにくい理由

 フジカーズジャパンのキャンピングカーの在庫は約1800台で日本最大級です。イタリアメーカーの新車を輸入販売しているほか、「FOCS(フォックス)」という自社生産ブランドの新車も。このFOCSは、振動にも強い宮大工工法を採用。国内3か所の自社組立工場で生産されています。

 販売体制を強固にするため整備体制にも力を入れているといいます。全店に輸入車メーカーの診断機を配備し万一の不具合に備えているほか、架装メンテナンスの専任スタッフも全店に配置されています。フジカーズジャパン以外の店で購入したクルマもメンテナンスが可能だそうです。

 ではそのメンテナンスについて、キャンピングカーならではの注意すべき点はあるのでしょうか。

「FRP(繊維強化プラスチック)で作られている場合、特に雨漏りに注意してほしいです。定期的にコーキングをチェックしてください。

 また、タイヤの定期的な確認も必要です。乗る頻度が少ないため変化を見落としがちになるのも挙げられますが、通常のクルマと比べてキャンピングカーは重量が常にタイヤにかかっていることもあるため、空気圧やひびの有無などを確認してください。仮に使ってなくても3年から5年に1度はタイヤの交換が必要だと思います」(土谷氏)

 このように大事に管理し続けたキャンピングカーは、ほかのクルマと異なる点もあるそうです。

「長期にわたり保有しても、キャンピングカーは残価が比較的残る傾向があります。例えば、12~13年乗っても車両によっては400万~500万円の値が付くことが多いです。

 背景としては、今は新車だと納車まで1~2年はかかるほど需要があること、また、キャンピングカーは国内だけでなく世界的に人気なので、輸出もできるという点が大きいです」(土谷氏)

イタリア輸入車のモービルヴェッタ「Kヨットテクノライン」車内(画像:フジカーズジャパン)

 キャンピングカーはキャンプを楽しむだけでなく、旅の相棒にもなります。車中泊ができることは何よりの強みであり魅力ですが、その一方で、車体が大きいという弱点も。旅行先の観光でこまめに乗り回すには不向きです。

 フジカーズジャパンは、その“不向き”に着目。キャンピングカーの旅行者向けに、乗用車のレンタルサービス「トラベルアシスト」も用意しています。

 キャンピングカーで旅している人が、店舗近くの街に立ち寄りたいとき、店舗にキャンピングカーを預け、代わりに小回りの利く乗用車を借りるというものです。

 預けたキャンピングカーはその間、サブバッテリー(電気製品を使うためのバッテリー)への充電もおこなわれます。全国に店舗を展開していることを生かしたサービスだといいます。

 そんなフジカーズジャパンですが、2021年5月には香川県で高松店の新規オープンが控えています。四国で初めての100台規模を扱う大型キャンピングカー店です。

 高松空港から2分の場所に立地。四国の人たちのキャンピングカー選びに対応するほか、キャンピングカーを使った四国八十八か所霊場巡りなどもサポートしていくとしています

【画像】新規オープンを控えた高松店を見る(7枚)

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