ネオクラシックなクロカン車はいま見ても魅力的! 往年の高級SUV5選

軍用車をルーツに持つラグジュアリーSUVとは?

●メルセデス・ベンツ「Gクラス」

軍用車から派生して高い悪路走破性を発揮した「Gクラス」
軍用車から派生して高い悪路走破性を発揮した「Gクラス」

 メルセデス・ベンツは、1903年に4輪駆動(全輪駆動)システムを世界で初めて開発し、1907年に4WD乗用車の開発に成功。4WD車についてはどこよりも長い歴史があります。

 そして、1979年に登場した「メルセデス・ゲレンデヴァーゲン」は、軍事同盟であるNATO北大西洋条約機構の公式採用を認定した段階で付与される「制式名称」を持つ軍用車両として開発されました。

 1981年にドイツで民生用としても販売が開始され、ドイツ語でオフロードカーを意味する「ゲレンデヴァーゲン」の頭文字「G」から「Gクラス」と呼称されるようになります。

 基本的な構造を変えずに生産が続いて年を追うごとに高級化が進み、現在では本格的4WDでありながら高級車のGクラスは世界中のセレブを魅了する存在です。

 なお、現行モデルは2018年に登場した第2世代といえる大幅改良モデルで乗り心地や直進安定性などがかなり向上しましたが、第1世代の最終モデルは本物のゲレンデヴァーゲンであり、悪路走破性を重視しているなどかなり辛口なドライブフィールが残っていました。

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●ランボルギーニ「LM002」

「ウルス」の登場以前にスーパーSUVのポジションを担っていた「LM002」
「ウルス」の登場以前にスーパーSUVのポジションを担っていた「LM002」

 現在、ランボルギーニの販売に多大な貢献をしているのが、スーパーSUVというべき「ウルス」です。このウルスは同社としては2車種目のSUVで1980年代には初のSUVを販売しており、それが「LM002」です。

 ランボルギーニは1977年にリアミッドシップのアメリカ軍向け高機動車「Cheetah(チーター)」のプロトタイプを発表。1981年にはチーターを民生用にモディファイした「LM001」が試作されました。

 そして、1982年には4.8リッターV型12気筒エンジンを、アルミとFRPでつくられたボディのフロントに搭載した「LM002」を初の市販オフロードカーとして発表。

 1986年から販売を開始されると、フラッグシップスーパーカーの「カウンタック」用の5.2リッターV型12気筒エンジンを、過酷な環境下でも使用できるように改良して搭載されました。

 外観は軍用車のチーターのイメージを踏襲していますが、エンジンを搭載した関係からフロント部分のデザインは大きく変わり、迫力のあるフロントフェイスに仕立てられています。

 駆動方式はフルタイム4WDを採用して悪路走破性の高さだけでなく、最高速度210km/h、0-100km/h加速7.8秒と、当時のオフロードカーとしては驚異的な走行性能を発揮。

 内装はオールレザーとされオーダー次第でさまざまな装備を追加できるなど、まさにLM002はプレミアムSUVの先駆け的存在でした。

 その後、1993年に生産を終了し、2018年に発売されたウルスによってランボルギーニのSUVは復活を遂げたということです。

※ ※ ※

 SUV人気は留まることを知らず、世界中のメーカーから次々に新型車が発表・発売されています。

 さらに、2021年4月に開催された「上海モーターショー」では電動化したSUVも数多く出展され、すでに次のフェーズに移行したといえるでしょう。

 もはやブームというよりも定番車種となったSUVは、まだまだ快進撃は続きそうな勢いです。

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