売ってて良かった! けど少数派? 100万円台の最新MT車5選
ついに登場した「アルトワークス」のライバルとは?
●スズキ「アルトワークス」
1980年代には国産車にターボエンジンが普及し、軽自動車にも搭載されるようになりました。そのため各メーカー間でパワー競争が始まり、その頂点に君臨していたのが1987年に発売されたスズキ初代「アルトワークス」です。
軽自動車が550ccの時代に64馬力を発揮し、後の馬力自主規制につながったのは有名な話ですが、ほかにもフルタイム4WDを設定するなど本格的なスポーツカー並に仕立てられていました。
その後、アルトワークスは代を重ねましたが、人気の低迷から2005年に4代目をもってラインナップから消滅してしまいました。
しかし、2015年にアルトワークスが復活を遂げ、最高出力64馬力に変わりありませんが専用のターボチャージャーを搭載し、「ワークス」伝統の4WDモデルも設定されています。
また、アルトワークスはスズキの軽量化技術が惜しみなく投入された結果、わずか670kg(5速MT、2WD)という軽量なボディを実現。
専用チューニングされたサスペンションやブレーキの搭載と軽量な車体が相まって、高い旋回性能を誇ります。
トランスミッションは5速MTに加え、パドルシフトを搭載したスズキ独自のAMTである5AGS(オートギアシフト)もラインナップするなど、どちらもスポーティな走りが可能。
アルトワークスの価格は5速MT車が153万7800円から、5AGS車(4WDのみ)が168万6300円からです。
●ホンダ「N-ONE RS」
ホンダは大ヒットした往年の軽自動車「N360」をオマージュした、初代「N-ONE」を2012年に発売。そして、2020年11月に2代目へとフルモデルチェンジを果たしました。
外観は初代のシルエットを継承したキープコンセプトとされていますが細部の意匠を変え、シャシやエンジンも刷新されています。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1545mm(2WD)で、初代よりも全高が65mm低くなったことと前後バンパー下部の造形を工夫することによって、より安定感のあるフォルムを実現。
内装も水平基調なデザインのインパネに一新し、充電用USBジャックや各種収納も使いやすい位置にレイアウトされ、実用性も高めらました。
グレードは、自然吸気エンジンの「オリジナル」「プレミアム」、そしてターボエンジンの「プレミアムツアラー」「RS」の全4グレード展開。
エンジンは全車660cc直列3気筒で、自然吸気エンジンは58馬力、ターボエンジンは64馬力を発揮し、トランスミッションはCVTだけでなく、RSグレードでは6速MTが設定されました。
なお、ターボエンジンと6速MTの組み合わせはFF軽自動車では初で、ライバルであるアルトワークスをかなり意識したということでしょう。
この6速MTは「S660」と同様なショートストロークとされ、爽快感のあるシフトフィールを実現。また、シフトノブの形状は「S2000」のデザインをベースにつくられるなど、デザイナーのこだわりも感じられます。
価格(消費税込、以下同様)は159万9400円からで、RS 6速MTは199万9800円です。
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MT車は2000年代になって各社ラインナップが減少してしまいましたが、ここ数年は下げ止まりしたといえます。
スズキやマツダは今もMT車を積極的に展開し、ホンダやトヨタはラインナップを増やすなど、一応は安泰という状況です。
しかし、今後はさらにハイブリッド車やEVが増えることから、安価なMT車が買える残り時間は少ないかもしれません。
ホンダのインパネから伸びたシフトレバーは使いにくそうだけどな。
100万ジャストでアルトFの5速MTもある
ワークスに及ばないもののそれなりに
走るらしい🤔