売ってて良かった! けど少数派? 100万円台の最新MT車5選

近年、需要の低下とともに人気に陰りがあるクルマはいくつもありますが、そのなかのひとつがMT車です。しかしMT車を実際に運転してみると、楽しさあふれるクルマだと再認識できます。そこで、現行のMT車のなかから、100万円台で販売中のモデルを5車種ピックアップして紹介します。

100万円台の最新MT車はどんなモデルがある?

 ここ数年で人気急上昇中のSUVですが、その影で需要が低迷しているのがセダンやステーションワゴンです。

 さらに、もっと前から売れずにラインナップが減少してしまったクルマといえば、MT車ではないでしょうか。

100万円台で販売中のドライビングプレジャーあふれるMT車たち
100万円台で販売中のドライビングプレジャーあふれるMT車たち

 現在、新車販売でMT車が占める割合は2%弱といわれ、売れなければ当然のことながら販売もされなくなります。

 かつてMT車は特別な存在ではありませんでしたが、今では趣味性の強いモデルとなってしまいました。しかし、探してみるとまだまだラインナップは健在で、しかも安価なモデルも存在。

 そこで、現行のMT車のなかから、100万円台で販売中のモデルを5車種ピックアップして紹介します。

●スズキ「スイフトスポーツ」

現行モデルのなかでもドライビングの楽しさはトップクラスの「スイフトスポーツ」
現行モデルのなかでもドライビングの楽しさはトップクラスの「スイフトスポーツ」

 初代スズキ「スイフト」は、2000年に「カルタス」の後継車として発売されたコンパクトカーで、世界戦略車という重責を担っていました。

 その後、2003年のマイナーチェンジで、115馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載した「スイフトスポーツ」が誕生し、安価なスポーツモデルとして人気を獲得。

 スイフトスポーツの人気は堅調のまま代を重ね、2017年に発売された現行モデルの4代目では、シリーズ初のターボエンジンを搭載したモデルとなりました。

 プレミアムガソリン仕様の1.4リッター直列4気筒ターボエンジンは最高出力140馬力を誇り、トランスミッションは6速ATと、クロスレシオの6速MTを設定。

 ボディは通常のスイフトに比べ30mmワイド化されたトレッドの影響で20mm拡幅したフェンダーにより、シリーズ初の3ナンバー登録となりますが、ボディ剛性の向上と同時に軽量化も図り、全グレードで車重1トン未満を実現しています。

 スイフトスポーツの価格(消費税込、以下同様)は187万4400円からで、優れたドライビングプレジャーを有していることを考えると、かなりのバーゲンプライスではないでしょうか。

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●マツダ「マツダ2 XDプロアクティブ」

ディーゼルエンジンと6速MTを搭載するコンパクトカーという貴重な存在の「マツダ2」
ディーゼルエンジンと6速MTを搭載するコンパクトカーという貴重な存在の「マツダ2」

 マツダのエントリーモデルとして人気を博してきた「デミオ」は、2019年7月のマイナーチェンジで「マツダ2」へと車名が変わりました。

 同時にフロントフェイスとリアまわりのデザインが変更され、よりプレミアムなコンパクトカーへとブラッシュアップされています。

 外観はマツダのデザインテーマ「魂動デザイン」を採用し、塗装技術「匠塗 TAKUMINURI」によって色の深みを強調し、ボディの質感も向上。

 内装についても色と素材のコーディネーションにこだわり、操作しやすいレバーやスイッチ、多彩な収納スペースなどの機能性も高くなっています。

 搭載されるエンジンは、最高出力110馬力の1.5リッター直列4気筒ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」と、最高出力105馬力の1.5リッター直列4気筒ターボディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」の2種を設定。

 トランスミッションはどちらのエンジンにも6速MTが選べるのがマツダらしいところで、とくにこのクラスでトルクフルなディーゼルエンジン+6速MTは世界的にも貴重な存在です。

 価格は「XDプロアクティブ」グレードならば199万1000円で、先進安全技術も標準装備しており、かなりリーズナブルではないでしょうか。

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●トヨタ「ヤリス」

スポーティなグレードではないものの6速MTを設定する「ヤリス」
スポーティなグレードではないものの6速MTを設定する「ヤリス」

 1999年にトヨタは次世代のコンパクトカーとして初代「ヴィッツ」を発売し、国内外で高く評価され大ヒットを記録しました。

 同様のコンセプトで代を重ね、2020年2月に登場した4代目からグローバルで統一した名称の「ヤリス」になり、現在も好調なセールスを続けています。

 ヤリスは新たな「GA-Bプラットフォーム」を採用した車両の第1弾でもあり、先代と比べて前席と後席の間隔が37mm短くなっていますが、その分ドライバーを重視した設計となっているといえます。

 ラインナップは、1リッターと1.5リッターのガソリン車、1.5リッターエンジン+モーターのハイブリッド車に、それぞれ「X」「G」「Z」の3グレードが用意され、さらにガソリン車は全グレードが100万円台の価格帯となっているなど、戦略的な設定です。

 トランスミッションは6速MTとCVTが用意され、6速MTは1.5リッターガソリン2WD車でのみ選択可能。

 3代目ヴィッツまであったスポーティグレードの「RS」は消滅してしまいましたが、むしろ出力は向上しているので十分にスポーティな走りが堪能できます。

 各グレードの1.5リッター6速MT車の価格は、「X」が154万3000円、「G」は170万1000円、「Z」は187万1000円です。

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2件のコメント

  1. ホンダのインパネから伸びたシフトレバーは使いにくそうだけどな。

  2. 100万ジャストでアルトFの5速MTもある
    ワークスに及ばないもののそれなりに
    走るらしい🤔

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