なぜトヨタ「カローラ」は派生車が多い? いくつ覚えてる? カローラシリーズを振り返る

ベースはカローラじゃないのにカローラを名乗っていたモデルも

●カローラII(1982年)

 名前にはカローラとついていますが、「カローラII」のベースはカローラではなく、「ターセル/コルサ」の兄弟車という位置づけです。そのため名前こそカローラですが、見た目やメカニズムなどはカローラとは異なるものとなっていました。

 兄弟車関係にあるターセル/コルサには4ドアセダンもラインナップされていましたが、本家カローラセダンとのバッティングを避けるためか、カローラIIは3ドアハッチバックのみのラインナップとなっていたのも特徴です。

トヨタ「カローラFX」(1984年)
トヨタ「カローラFX」(1984年)

●カローラFX(1984年)

 カローラをベースとしたハッチバックとして1984年に登場した「カローラFX」は、当時人気を集めていたホンダ「シビック」の対抗馬として登場したモデルでした。

 FX名義で3世代続いた後は1995年に一旦絶版となりますが、2001年に「カローラランクス」の名前で再びハッチバックモデルが復活。

 しかしランクスは2006年をもって1世代のみで終了となり、2018年からは「カローラスポーツ」の名前で再び復活し、現在に至ります。

●カローラセレス(1992年)

 当時、日本国内で大流行していた、全高の低い4ドアハードトップ市場に投入されたカローラが1992年にリリースされた「カローラセレス」でした。

 このブームの立役者でもある「カリーナED」の弟分的なポジションで登場したセレスではありましたが、登場時にはすでにこのブームも下火になりつつあったタイミングで、1995年にベースとなったカローラがフルモデルチェンジを果たした後もフルモデルチェンジされることなく、1998年7月に生産を終了しています。

●カローラスパシオ(1997年)

 カローラシリーズとしては初となる3列シートを備えたモデルが「カローラスパシオ」です(2列仕様もあり)。ベースとなったのは8代目カローラですが、ひと目見て分かるほど高められた全高で室内空間を稼いでいるのが特徴。

 回転対座シートやジュニアシート機能を組み込んだリアシートなど、ファミリーで使うことを念頭に置いた機能も備わっており、使い勝手の高さは折り紙付きでした。

●カローラルミオン(2007年)

 四角いボディが特徴の「カローラルミオン」は、日本国外向けのカローラがベースとなった車両ということで、ボディサイズも大柄となっており、カローラシリーズで初めて3ナンバーボディとなったモデルでした。

 もともとは北米市場で展開していたサイオンブランドから「xB」の名前で販売されていたモデルの兄弟車に当たる車種で、若いユーザーをターゲットとしたもの。

 xBの初代モデルは日本の「bB」(初代)だったため、カスタム系のユーザーからも人気だったのも頷けます。

※ ※ ※

 数多く存在していたカローラ○○という派生車種ですが、2021年の秋にはタイで先行販売されているカローラ初のクロスオーバーSUVの「カローラクロス」の日本導入も噂されています。

 カローラシリーズは今後もさまざまなモデルが登場することになるかもしれません。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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