なぜトヨタ「カローラ」は派生車が多い? いくつ覚えてる? カローラシリーズを振り返る
日本を代表するクルマであるトヨタ「カローラ」。1966年に初代モデルが登場して以来、12世代にわたって進化を続けてきました。そんなカローラには派生車種も多く存在していますが、これまでにどんなモデルがあったのでしょうか。
カローラの派生車種 いくつ覚えてる?
日本を代表するベーシックカーのひとつであるトヨタ「カローラ」は、多くの国と地域で愛されているワールドワイドな日本車ともいえます。
そんなカローラは多くの派生車種を持つことでも知られていますが、その理由はカローラという名前の知名度の高さがあります。

さらに、販売台数ランキングにおいてカローラの派生車種も含め、すべてカローラとしてカウントされるため、ランキング上位に入りやすいという意図もあったといわれています。
実際、12代目となる現行モデルにおいても、日本自動車販売協会連合会が発表する統計データでは、セダンの「カローラ」、ステーションワゴンの「カローラツーリング」、ハッチバックの「カローラスポーツ」、併売している先代モデルの「カローラアクシオ(セダン)」および「カローラフィールダー(ワゴン)」、さらには「教習車」を合算した登録台数で集計されています。
では、これまでに日本で販売されたカローラの派生車種にはどのようなモデルがあったのでしょうか。
●カローラバン(1967年)
1966年に初代モデルがデビューしたカローラは当初2ドアセダンのみのラインナップでしたが、翌1967年に登場したのが4ドアセダンと商用モデルの「カローラバン」でした。
2ドアセダンボディの後端を伸ばしリアゲートを備えたバンは、働くクルマとしてはもちろん休日のレジャーにも使えるということで密かな人気車種となったのでした。
●カローラスプリンター(1968年)
2ドアセダンのカローラのリアセクションをファストバックスタイルとし、クーペタイプのスポーティバージョンとして1968年に登場したのが「カローラスプリンター」です。
このスプリンターの名前は2代目カローラの時代からは兄弟車種の名前として使用されていますが、初代モデルはカローラの派生車種という扱いだったのです。
●カローラレビン(1972年)
2代目カローラに設定されていたクーペモデルに、よりホットな1.6リッターエンジンを搭載したスポーツバージョンとして登場したのが「カローラレビン」でした。
初代レビンは上位車種の「セリカ」に搭載されていた2T-G型DOHCエンジンを搭載し、モータースポーツでも大活躍。オーバーフェンダーが備わった迫力のある姿に憧れた人も多かったことでしょう。
ちなみにOHVエンジンの「カローラレビンJ」もラインナップされていました。
●カローラワゴン(1982年)
初代モデルからステーションワゴンタイプのラインナップが存在していたカローラですが、それまでのモデルはすべて商用車であり、れっきとした乗用車登録のワゴンが登場したのは4代目カローラになってからでした。
その後、5代目と8代目を飛ばして(その間は先代モデルのワゴンを継続販売)設定されていたワゴンですが、9代目カローラの時代には「フィールダー」、そして2019年に登場した現行型では「ツーリング」と名前を変えて存在し続けています。

































