なぜ中古の日産「フェアレディZ」に注目集まる? Z33&Z34の中古車事情とは
2020年9月に日産「フェアレディZ」の次期型となるプロトタイプが発表され大きな話題となりました。その一方で先代のZ33や現行のZ34の中古車相場に動きが見られているようです。どのような状況なのでしょうか。
2002年に生まれ変わった、日本を代表するスポーツカー
一部の国産スポーツカーの中古車価格が高騰するなか、日産を代表する2シータースポーツである「フェアレディZ」の5代目「Z33」と現行となる6代目「Z34」も、徐々に価格が上昇しているようです。
1969年に初代が登場して以来、50年以上にわたって同じ名前で販売されている「フェアレディZ」は、日産はもちろん日本を代表するスポーツカーの一台です。
すべての世代で一貫している、上質感ある美しいスタイリングとパワフルかつ軽快な走りは、いまなお多くのファンを持っています。
すでにクラシックの域に達している初代のS30は、美品であれば2000万円を超える価格で取引されており、人気の高さがうかがえます。
一方、現行型であるZ34と、その先代であるZ33も中古車市場での取引価格が高騰しつつあるようです。
日産のスポーツカーとして世界中で愛されて生きたフェアレディZですが、日本国内では2000年から2002年にかけて、絶版となった時期がありました。
これは日産の経営危機による戦略見直しがおもな原因ですが、その後ほどなくして復活し、Z33が登場したという経緯があります。
Z33は、当時の「スカイライン」とプラットフォームを共有していたことからもわかるとおり、比較的大きなボディを持っていました。
そこに、3.5リッターV型6気筒エンジンを搭載、最高出力は当時の馬力規制の上限である280馬力でしたが、その後複数回の改良を経て、最終的には313馬力へと引き上げられました。
歴代のフェアレディZおいて、Z33からはとくにラグジュアリー・スポーツカーとしての性格を強め、日本国内はもちろん、北米市場などでも好評を得ることになり、フェアレディZが見事に復活したことを象徴するモデルとなりました。
2008年のフルモデルチェンジで登場したZ34も、ラグジュアリー・スポーツカーとしての魅力に磨きがかかった、基本的にはZ33の正統進化といえるモデルです。
全体的なスタイリングはキープコンセプトと言えますが、歴代フェアレディZの特徴である「ロングノーズ」をさらに強調するために、ホイールベースが100mm縮小されています。
搭載されるパワートレインは、3.7リッターV型6気筒エンジンで、最高出力は336馬力です。
また、日産の高性能車部門である「ニスモ」によるコンプリートモデルもラインナップされており、最高出力は355馬力にまで向上。いずれのモデルにも6MT仕様が用意されています。
すでに発売から12年以上が経過しているZ34ですが、2020年9月には次期型となるプロトタイプが発表されており、早ければ2021年内にも市販モデルが登場するといわれています。
将来、高騰間違い無し
とにかくかっこいい
自動車税が高いのが難点