なぜ中古の日産「フェアレディZ」に注目集まる? Z33&Z34の中古車事情とは
MT×大排気量エンジンは、唯一無二の存在
大手中古車情報サイトによると、Z33の中古車価格は約25万円から約470万円とかなりの幅がありますが、ボリュームゾーンは80万円前後となっており、比較的手の出しやすい価格のスポーツカーであることがわかります。
一方、200万円以上する個体も比較的多く、中古車市場でも注目されつつあることがうかがえます。
注目すべきは、高価格で取引されている個体のほとんどが6MT仕様であることです。
また、走行距離が数万km程度のものが多くあるなど、普通に使用されてきた個体のなかで美品のものが好まれているようです。
次に、Z34の中古車価格を見ると、約90万円から約600万円の間で取引されているようです。
年式が新しいため、Z33に比べて全体的に高価格帯となるのは当然ですが、高価格で取引される個体は必ずしも走行距離の少ない新車に近いコンディションのものというわけではなく、特別仕様車などが価格を引き上げているようです。
興味深いのは、Z33同様、Z34でも高価格帯の個体は6MT仕様車がほとんどということです。
これは、現在新車では購入できる大排気量のMT仕様車が皆無であり、今後増加する可能性も低いことから、Z33およびZ34の6MT仕様車が貴重な存在となっていることがその理由と考えられます。
実際に、2021年4月現在に新車で購入可能な、MT仕様を持ちなおかつ3リッター以上の大排気量エンジンを搭載するスポーツカーは、国産車ではフェアレディZを除いて存在していません。
ちなみに、輸入車を含めても、ポルシェ「911」など、ごく少数となっています。
すでに新車販売全体の1%程度となっているMT仕様車ですが、とくにスポーツカーファンの間では根強い人気があり、なおかつ大排気量車であるフェアレディZは、中古車市場に置いても唯一無二のポジションを築いているようです。
将来、高騰間違い無し
とにかくかっこいい
自動車税が高いのが難点