ホンダeの電気で焼肉してみた! 万能なEVの「電気力」って何?
ホンダeの電気で焼肉してみた!
では実際に、ホンダeから家屋へ給電する「V2H」とはどのようなものでしょうか。
今回は、泊まれる発電所「Looop Resort NASU」でホンダeのV2H給電を体験しました。
まずは家屋への給電をホンダeだけにするため、電力会社からの給電をカットし、擬似的に停電状態にします。
次にV2H機器の電源を入れるため、ホンダeのシガーソケットとケーブルで繋いで起動させます。
あとはホンダeの充電口にコネクターをつなぎ、V2H機器の放電ボタン押せば、ホンダeから家屋への給電が開始。思ったよりも手軽です。
その後、ホットプレート2台を全開にして、7人から8人で2時間くらい焼肉しましたが、給電はまったく問題ありませんでした。
V2Hを開始する前のホンダeの電気の残量は100%で、焼肉後でもまだ82%残っており、災害時の非常用電源としても十分に利用できそうです。
V2Hは、ホンダeから給電されても、電力会社からの通常の給電でも見た目は変わりません。今どこからどの程度の電気を消費しているかは、アプリで確認できます。
たとえばホットプレートの電源を入れると、消費電力の表示が0.6kWから1.2kWへと増加しました。
このようにリアルタイムに数値で表示されると、普段あまり意識しなかった消費電力に対して意識的になります。
電気代が安い夜間は充電し、日中はなるべく蓄電池の電力を使用するといったように、各家庭で電力を小まめにコントロールするような時代もすぐやってくるかもしれません。
前述の一瀬氏は次のように述べています。
「欧州で始めたV2Gも、数十台規模ではほとんど効果はありません。しかしとにかくまず始めなければ、何も進みません。だからホンダeは始めました」
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参考までに、ホンダeは451万円から。V2H機器はニチコンのモデルで、基本機能のみのスタンダードモデルが施工費別で約43万円から、プレミアムモデルは約87万円からです。ただし補助金が付くといいます。
確かにこういった使い方ができるのであれば、後片付けが簡単ですし、キャンプでも火を使わない(逆に使えない)場所では有利ですね。ホットプレートが使えるなら外でタコパできますし、電気ポットや炊飯器も使えます。車内で普通に100Vが使えるというアドバンテージは非常に魅力的でしょう。
あとは、充電の問題だけですね。便利を謳ってもインフラが全く追いついていませんし、政府も車の普及だけ先走って、現状では充電に関して無策に等しいです。
そうそう、オートキャンプ場のサイトにEVの充電設備がある場所とか全国に何箇所くらいあるとか記事にして下さい。