ワイルド系が最新のトレンド? オフロード走行もこなせそうなSUV5選
コンパクトなSUVも意外とワイルド?
●ホンダ「フィット クロスター」
2020年2月に4代目が登場したホンダ「フィット」は、コンパクトカーとしてのコンセプトは歴代を踏襲しながらも、さらに進化したハイブリッドシステム「e:HEV」が設定され、最新の先進安全運転支援システム「Honda SENSING」が標準装備されるなど、次世代コンパクトカーに求められる性能が充実しました。
この4代目フィットではライフスタイルに合わせた5グレードが展開され、なかでもSUVのイメージで仕立てられたのが「フィット クロスター」です。
外観のデザインは、他のモデルがグリルレスなのに対しクロスターにはフロントグリルが設けられ、専用デザインの前後バンパー、サイドシルガーニッシュやホイールアーチプロテクターなどの専用樹脂パーツを装着。
また、専用の16インチホイールが装着され、最低地上高が標準より+25mmの160mmとするなど多少の悪路ならば走破できる実力があります。
内装にも機能性の高い撥水素材を採用しており、アウトドアレジャーやマリンスポーツにも適した仕様です。
パワーユニットは1.5リッター直列4気筒エンジンに2個のモーターを組み合わせたハイブリッドと、1.3リッター直列4気筒エンジンを設定。
駆動方式も生活に密着したコンパクトカーとあって、クロスターのみならず全グレードでFFと4WDが用意されています。
近年はコンパクトカーをSUV風にカスタマイズしたモデルが散見されますが、フィット クロスターは意外と実力派といえます。
価格は193万8200円からです。
●フィアット「パンダクロス」
1980年にフィアットの新時代の大衆車として初代「パンダ」が発売されました。巨匠ジウジアーロによるデザインで極力コストダウンが図られた内外装は、シンプルながらも安っぽさが感じられない秀逸な造形で大ヒットを記録。
現行モデルのパンダは3代目で、日本では2013年に発売されました。4WDの「パンダ4×4」が遅れてラインナップされましたが、さらにパンダ4×4をベースに本格SUVに仕立てたモデルが「パンダクロス」です。
パンダクロスの外観はパンダ4×4から大きく変更され、とくにフロントフェイスはクロスカントリー車を彷彿とさせるデザインに一新。
アンダーガードを模した形状の前後バンパーや、独自のデザインとなっているヘッドライトまわり、最低地上高のアップなど、よりワイルドなイメージに仕立てられています。
ボディサイズは全長3705mm×全幅1665mm×全高1630mmとコンパクトで、日本の道路事情にも最適な5ナンバーサイズです。
エンジンは85馬力を発揮する900cc直列2気筒ターボ「ツインエア」を搭載し、トランスミッションは6速MTが組み合わされ、フルタイム4WDシステムにはセンターデフに電子式デフロックを採用するなど、本格的な悪路走破性能を実現しています。
パンダクロスはもともと日本に正規輸入されていませんでしたが、2020年10月に150台限定で発売。さらに、2021年4月には第2弾として215台が限定販売されました。価格は263万円です。
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SUV人気はまだまだ続きそうな勢いですが、それを裏付けるように前述の上海モーターショー2021では、世界中のメーカーからSUVが出展されました。
さらに、それらSUVのほとんどがEVもしくはハイブリッド車で、完全に中国市場をターゲットとしています。
かつて、RVブームの頃に流行したクロカン車は燃費が悪いことや、高速での走行安定性が犠牲になっていましたが、現在のSUVは優れた環境性能と高速性能を有しているため、いまのところ欠点らしいところもなく、さらに販路が拡大するでしょう。
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