ついにトヨタもキャンピングカーに本気! 愛犬家向け「ワンピングエース」5月発売決定
トヨタの本気キャンピングカー、なぜ生まれた?
今回、ワンピングエースを出展したのは、トヨタモビリティパーツです。2020年1月に設立され、従業員総数がなんと9300人という、トヨタ本社直系の大企業です。
トヨタモビリティパーツと名乗る前は、トヨタ部品共販として全国33の支社を持つトヨタ販売店向けを主体とする部品卸業を手掛けてきました。
そのトヨタ部品共販と同じく、トヨタ本社直系の自動車部品量販店ジェームスを手掛けるタクティが合併して、トヨタモビリティパーツが生まれたのです。
2020年といえば、5月に全国一斉にトヨタ車の全販売店全車種併売という、国内自動車産業史上で極めて大きな転換期を迎えた年でした。トヨタ店、カローラ店、トヨペット店、ネッツ店という4系統の融合が、全国各地で急速に進んでいます。
そのなかで、トヨタ販売店間での販売競争が熾烈になってきており、販売店オリジナルのオプションパーツや特装車を仕立てる動きが加速しています。
なかでも注目されているのが、コロナ禍で三密を避けることによるファミリーキャンプの流行や、リモートワーク用のプライベートオフィス向けなどの需要を背景とするキャンピングカー事業です。売れ筋のバンコン(バン・コンバージョン)の主流はハイエースとなっています。
こうした時流を踏まえて、今回、トヨタ本社直系のトヨタモビリティパーツとして、ハイエース専用内装キットとしてワンピングエースが企画されたということです。
今回の出展で説明員として参加していたトヨタモビリティパーツ関係者によると「先週、小田原のワンちゃん関連イベントに出展していますが、自動車関連の大型イベントでは今回が初出展。まだ専用ホームページもパンフレットもない(できたてホヤホヤの)状態です」といいます。
さらに「現時点では、ハイエースのミドルルーフやワイドボディなどには対応していませんが、まずは標準ボディのスーパーGL向けとして開発し、需要に応じて今後、対応グレードを拡大することも視野に入れています」と将来構想についても触れました。
つまり、ワンピングエースを起点として今後、トヨタ販売店のオリジナル商品という枠組みを超え、全国のトヨタ販売店で多様なハイエース向け商品として販売される可能性を秘めているのです。
このほか、ハイエース用のバンコンでは、大手キャンピングカービルダーのトイファクトリーが開発した、ユーザー自身で組立て家具キットのように荷室空間をカスタマイズできる「HACO×HACO(ハコ×ハコ)」が、全国各地のトヨタ販売店を通じて2021年4月1日から販売されています。
このように、キャンピングカーのベース車として主流のハイエースを持つトヨタとしては、トヨタ販売店とユーザーとの接点を考慮した様々なアプローチを仕掛けてきました。
実際に部品やサービスを提供し、トヨタのモットーである「現地現物(げんちげんぶつ)」を実行することで、キャンピングカー事業の将来性を探っているようです。
その結果として、もしかすると近年中に、手軽なキャンプからキャンプのヘビーユーザーまで幅広いリクエストに応えられるような、ミニバンとSUVと商用車を融合させたイメージの新型車が登場するのかもしれません。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
近著に「クルマをディーラーで買わなくなる日」(洋泉社)。
トヨタは、マリンも後参入でしたがTVASやハイブリッド素材、車技術を応用した装備などでヤマハが独壇場の国内艇シェアを奪いました。
近年、急激な人気を博しているキャンピングカーをハイエースを製造するトヨタ自身がどう手掛けるか楽しみです。
画像の時点で、品質の高さ、耐久性の高さを期待出来そうですね。
ハイエースの容量でハイブリッドもそう先では無いかも知れません。
船は既にハイブリッドのプロト艇がポーナムベースで存在しています。
すべてにおいて後追いなので楽なビジネスでしょうね。HVのノウハウが豊富だとは思いますがリチウムイオンバッテリを搭載して停車時の電源供給なんかを生産段階で装備してくれればいいのにそういったとこは絶対に手を出しませんね!
アルファードやグランエース 架装でトイレシャワー付きで開発して欲しいです。
ACCが有ると長距離でも楽ですので。
期待してます。