ガソリンはナマ物? 放置後何か月で劣化するのか 燃料“ほぼ”使わない車の対策とは

ガソリン“ほぼ”使わないクルマの場合はどうなる?

 環境性能に優れたクルマのひとつとして、近年ではプラグインハイブリッド車やレンジエクステンダーEVが存在します。

 エンジンとモーターの両方が搭載されているほか、外部充電が可能で、エンジンを使わずに一定の距離を走行できるのが特徴となります。

 その場合、同じガソリンが長期間燃料タンクに入りっぱなしになることも考えられますが、何らかの対策は取られているのでしょうか。

ガソリンを使わなくても十数キロ走れるプラグインハイブリッド車(写真は三菱「エクリプスクロスPHEV」)
ガソリンを使わなくても十数キロ走れるプラグインハイブリッド車(写真は三菱「エクリプスクロスPHEV」)

 プラグインハイブリッド車を複数ラインナップする三菱の広報担当者は次のように回答します。

「当社のPHEVは、50kmほどガソリンを使わずにEV走行が出来てしまうため、毎日通勤で乗っていても3か月間給油をしないということがあり得てしまうようです。

 そういった場合にはインフォメーション画面に表示がでたり、自動でエンジンがかかったりするようなっています。

 そのため、普段からお客様に積極的に気にしていただく必要はなく、クルマから何らかの案内が表示された場合、その案内に沿って対応いただければと思います」

 具体的には、約3か月間一度も15L以上の給油をしていない、燃料タンク内に燃料が長期間滞留しているなどの場合、インフォメーション画面に、「燃料リフレッシュのため一度に15L以上給油してください」と表示がされます。

 また、同様な条件でREADY(走行可能)表示灯が点灯していると、エンジンや燃料系部品のメンテナンスのためエンジンが自動的に始動されます。

 インフォメーション画面にも「古い燃料を消費しています 一度に15L以上給油するとエンジンを停止できます」と表示が出ます。

 このようにクルマで自動的に対策がなされるということで、ユーザーはクルマの案内に従って1回で15L以上の給油をすればよいほか、燃料の残量が多くて給油できない場合は、普通充電や急速充電をせずクルマを使用すれば問題ないそうです。

※ ※ ※

 また、トヨタのプラグインハイブリッド車の場合も、マルチインフォメーションディスプレイに「長期間燃料が補給されていません。燃料を補給してください」という表示が出たとき、クルマの案内に従って給油をすればよいといいます。

 また、トヨタの公式ウェブサイトでプラグインハイブリッド車の給油についてアナウンスしており、12か月ごとに20L以上の燃料補給をおこなえば(12か月間の給油量が合計20L以上になるようにすれば)よいということです。

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