最高速度335キロ! ベントレー「コンチネンタルGTスピード」にコンバーチブルが登場
先代のクーペと同じ静粛性を得たGTスピードコンバーチブル
GTスピード コンバーチブル専用に仕立てられたルーフは、50km/h以下であれば走行中でもわずか19秒で開閉が可能だ。
●逞しいエクステリアデザインと独創的なディテール
ルーフカラーは全7色。英国伝統のツイードを現代的にアレンジした柄や、ブラック、ブルー、クラレット、グレーなどが用意されている。一方のルーフライナーの仕上げは「ニューレッド」や「マグノリア」など全8種類となる。
ルーフはZ型に折りたたまれる最先端の構造を採用し、密閉システムの改良と音響処理により、従来型と比較すると一般的な巡航速度での騒音レベルが3デシベル低減している。加えて、ルーフの遮音材と開閉機構の組み合わせを刷新し、クローズドボディである先代コンチネンタルGTクーペと同等の室内静粛性を実現している。
新型コンチネンタルGTスピード コンバーチブルのエクステリアは、スポーティなパフォーマンスを強化したモデルであることが一目瞭然である。
ダークティントのラジエターグリルとバンパーロアグリル、スポーツタイプのドアシル、ダークティントのラジエターマトリクスが採用され、フロントフェンダーにはスピードバッジがさりげなくあしらわれている。
また、GTスピード専用22インチホイールもダークティントで統一されるが、ブライトシルバー仕上げまたはブラックグロス仕上げを選択することも可能だ。
このほか、ジュエル・フューエルフィラーキャップとジュエル・オイルフィラーキャップ、そして「BENTLEY」の文字が光るアウタートレッドプレートもスピードモデルの実力をさりげなくアピールしている。
●ハンドクラフトされた極上のキャビン
インテリアはメインレザー15色、セカンダリーレザー11色から選択が可能だ。
アルカンターラのステアリングホイールや助手席側フェイシアのスピードバッジが、レザーとアルカンターラで彩られたスピード専用カラースプリットにしっくりと馴染んでいる。
シートは「ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド」キルトとヘッドレストに「Speed」の刺繍が施されている。さらに、アルカンターラとレザーのモノトーンカラースプリットは無償オプションとして設定されている。
ウッドパネルの標準設定はPiano Black、無償オプションは「Crown Cut」、「Dark Stain Burr Walnu」、「Dark Fiddleback Eucalyptus」の3種類から選択できる。オープンポアのウッドパネルには「Dark Stain Burr Walnut」、「Crown Cut Walnut」、「Koa」がラインナップされている。
また、スポーツペダルとスピード専用トレッドプレートを標準装備し、センターコンソールにはエンジンターン加工されたダークティントアルミニウムをオプション設定。スピード専用カラースプリットのレザーをアルカンターラに置き換えたり、スピードカラースペシフィケーションを選択することも可能だ。
オープンモデルならではの装備も抜かりはない。ネックウォーマーは温かさ、静かさともに先代より向上しており、ヒーターとベンチレーターが付いたコンフォートシートにシームレスに組み込まれ、電動ヘッドレストの周りに快適なエアフローをもたらしてくれる。
ネックウォーマーのダクトに沿って取り付けられたクロームのセンターベーンはベントレー特有のブルズアイベントを思わせるデザインで、スタイリングのアクセントとなっている。ステアリングホイールヒーターやアームレストヒーターといった快適装備も充実し、どのようなシーンでも至高のドライビングを約束してくれる仕上がりとなっている。
ベントレーは先日、パイクスピークにチャレンジする「コンチネンタルGT3」にバイオ燃料由来のガソリンを使用することを発表した。これは電動化と並行して再生可能燃料の実用化に向けた研究開発プログラムを進めていくことの表明でもある。
ベントレーは最低でも今後9年間は内燃エンジンを搭載するクルマも生産することになっており、とかくEV化が叫ばれる昨今ではあるが、安心して世界最先端の12気筒エンジンを搭載したGTスピード コンバーチブルをしばらくは乗り続けることができそうだ。むしろ、いま手に入れないと後悔する1台といっていいだろう。
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