トヨタ・日産・ホンダが小型SUVで頂上決戦!? ヤリスクロス・キックス・新型ヴェゼルの違いとは?
新型ヴェゼルはどんなクルマに生まれ変わる?
そしてホンダ「ヴェゼル」は初代モデルが2014年に登場。都会派SUVの代表として人気を博し、日本自動車販売協会連合会が発表する登録車販売台数ランキングにおいて、2014年、2015年、2016年、2019年と4度のSUV販売台数ナンバー1を獲得しました。
2021年4月にフルモデルチェンジして2代目となる新型ヴェゼルが登場する予定ですが、新型はクリーンな上質さとSUVの力強さを兼ね備えたデザインへと生まれ変わります。
ボディサイズについては明らかになっていないものの、従来型ヴェゼルの全長4330-4340mm×全幅1770-1790mm×全高1605mmとあまり変更していないとホンダは説明。
立体感のあるボンネットやシャープなLEDヘッドライト、ボディ同色のルーバーグリルなど、堂々としたスタイルを採用。車格以上の存在感を放っています。
リアのデザインも一新され、横一文字に光るリアコンビネーションランプを備えるなど、先進的な印象へと生まれ変わりました。
内装は水平基調のインパネでスッキリとした視界を確保するとともに、洗練されたインテリアを実現。
さらに、ルーフには大きな「パノラマルーフ」を装備(グレード別装備)。大開口ながら日差しの熱のほとんどをカットするLow-Eガラスを採用し、開放感のある室内が広がります。
新型ヴェゼルのパワートレインは1.5リッターのガソリン車と1.5リッターハイブリッドが設定されています。
メインとなるハイブリッド車は、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を採用。
モーター走行とエンジン走行を状況に応じて切り替えることで、スムーズな走りから安定感のある走り、モーターによるパワフルな走りなど、さまざまな走行性能を味わうことができます。
駆動方式は2WDと4WD(最上級グレード除く)が用意されていますが、4WDは「リアルタイムAWD」を設定。
とくにe:HEV車のリアルタイムAWDは、エンジンの特徴である素早くリニアなトルク発生と、四輪に最適な駆動力配分をおこなうことで、悪路や雪道などにおいても安定したドライビングが可能になりました。
安全装備について、新型ヴェゼルは「ホンダセンシング」を全車標準装備。広角カメラと高速画像処理チップを採用したことでこれまで以上に機能が進化しています。
後方誤発進抑制機能や近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビームが新設定されるとともに、従来モデルにも装備されていたアダプティブクルーズコントロール(ACC)には渋滞追従機能を追加しました。
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ヤリスクロスと新型ヴェゼルはガソリン車とハイブリッド車をラインナップしていますが、キックスはハイブリッドのみ。駆動方式もヤリスクロスと新型ヴェゼルは2WDと4WDがありますが、キックスは2WDだけという違いがあります。
価格(消費税込)は、ヤリスクロスが179万8000円から281万5000円、キックスが275万9900円から286万9900円です。
新型ヴェゼルの価格は明らかになっていませんが、従来モデルは211万3426円から298万186円でした。
ホンダ販売店のスタッフは、新型ヴェゼルについて次のように話します。
「新型ヴェゼルは装備が充実しており、従来モデルよりも価格が上がってしまうと思います。
しかし、ヤリスクロスやキックスなど、同クラスのライバルよりも優れている点が多くあるのは間違いないと思います」
2020年度の登録台数は、ヤリスクロスが6万4550台(トヨタ資料より、ひと月あたり約9221台)、キックスが3万2863台(自販連データより、ひと月あたり3651台)。
ヴェゼルはモデル末期だったこともあり2万8110台(自販連データより、ひと月あたり2342台)となっています。新型モデルが登場する4月以降、3車種の勝負がますます激化しそうです。
2020年にトヨタ・日産・ホンダはコンパクトカーでも熾烈な争いを展開。2月に登場した「ヤリス」「フィット」、12月にフルモデルチェンジした「ノート」でライバル競争を繰り広げています。
コンパクトカーでは日産が遅れて登場しましたが、コンパクトSUVではホンダが後発となります。新型ヴェゼルがヤリスクロスとキックスにどこまで迫れるかが注目されています。
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