主張しすぎていないのが好印象? さりげなく高性能なターボ車3選

一般的にスポーツカーは高性能なエンジンを搭載し、強化されたサスペンション、優れた制動力を発揮するブレーキを装備し、高い動力性能と運動性能を誇り、さらに見た目にも速そうなデザインを採用しています。一方で、外観は比較的普通ながらハイパワーなエンジンを搭載するモデルも存在。そこで、さりげなく高性能なターボエンジン車を、3車種ピックアップして紹介します。

見た目では推し量れない高性能モデルを振り返る

 2021年4月5日にトヨタ新型「GR 86」が世界初公開され、同時にスバル新型「BRZ」が日本初公開されました。両車は2.4リッター自然吸気エンジンを搭載するFRのピュアスポーツカーで、足まわりやブレーキも動力性能にふさわしいチューニングが施されています。

高性能エンジンを搭載していながら、あまり主張していないクルマたち
高性能エンジンを搭載していながら、あまり主張していないクルマたち

 こうしたスポーツカーは数字で表される性能が高いだけでなく、見た目にも速そうな外観デザインを採用しており、誰が見てもスポーツカーであることが認知できます。

 しかし一方で、見た目は普通のクルマながら、ハイパワーなエンジンを搭載したモデルも存在。そこで、さりげなく高性能なターボエンジン車を、3車種ピックアップして紹介します。

●日産「アベニール GT4」

前置きインタークーラーがカッコいい「アベニール GT4」
前置きインタークーラーがカッコいい「アベニール GT4」

 1989年に誕生したスバル初代「レガシィ ツーリングワゴン」によって、高性能ステーションワゴンが一躍人気となりました。そうした状況から1990年代初頭には各メーカーもスバルに追従して、ハイパワーなステーションワゴンを数多く発売。

 当時、高性能ステーションワゴンの定番となっていたのが2リッターターボエンジンで、比較的実用的なモデルにも搭載されました。そのなかの1台が日産「アベニール GT4」です。

 アベニールは商用モデルのライトバンとボディを共有するステーションワゴン専用モデルとして、1990年に初代が発売されました。

 使い勝手の良さとステーションワゴンブームの後押しもあってスマッシュヒットを記録し、1995年には4WDシステム「アテーサ」を採用したフルタイム4WDに、210馬力を発揮する2リッターターボエンジンを組み合わせた「サリュー GTターボ」を追加ラインナップ。

 そして、1998年に2代目へとフルモデルチェンジし、スタンダードモデルの「サリュー」シリーズと、スポーツ路線の「GT4」シリーズという2系統のグレード構成を展開。

 高性能モデルのGT4は全長4650mm×全幅1695mm×全高1490mmの5ナンバーサイズで、エンジンは230馬力を発揮する2リッター直列4気筒ターボ「SR20DET型」を搭載。トランスミッションは4速ATのみでアテーサを標準で採用し、とくにオンロードでの走りを高めていました。

 外観は比較的派手さを抑えた印象ですが、フロントバンパー下部から覗く前置きインタークーラーによって高性能さを控えめに主張。まさに「通好み」な1台ではないでしょうか。

 その後、2002年のマイナーチェンジでGT4シリーズは廃止され、2005年にはアベニールの生産を終了。後継モデルは「ウイングロード」ですが、高性能グレードは設定されませんでした。

 ちなみに、当時の日産はSR20DET型エンジンを「シルビア」や「180SX」といったスポーツカー以外にも採用。このアベニール GT4以外ではミニバンの「プレーリーリバティ」やステーションワゴンの「ルネッサ」にも搭載していました。

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●三菱「エアトレック ターボR」

ボンネットのエアスクープのみで控えめに高性能さを主張する「エアトレック ターボR」
ボンネットのエアスクープのみで控えめに高性能さを主張する「エアトレック ターボR」

 かつて三菱は「ジープ」や「パジェロ」に代表される本格的なクロカン4WD車がSUVの主力モデルでしたが、他社に追従するため、もっとライトなSUVである「エアトレック」を2001年に発売しました。

 エアトレックは、オフロードよりもオンロード寄りの走行性能を重視したクロスオーバーSUVで、4WD仕様だけでなく2WD仕様も設定。

 ステーションワゴンタイプのボディはボリューム感のあるデザインで、サイズは全長4410mm×全幅1750mm×全高1550mmと、低めの全高で使い勝手も優れていました。

 エンジンは2リッター直列4気筒と2.4リッター直列4気筒GDIをラインナップし、トランスミッションはマニュアルシフトが可能な4速ATのみです。

 そして、2002年にエアトレックの高性能グレードとして「ターボR」が追加されました。

 ターボRのエンジンは、「ランサーエボリューション」シリーズの第1世代から第3世代まで搭載されていた高性能な「4G63型」をベースに、扱いやすさを考慮して最高出力240馬力にデチューン。トランスミッションはスポーツモード付5速ATのみを設定しています。

 外観でスタンダードモデルとの違いはボンネット上のエアスクープくらいで、派手なエアロパーツなどは装着されていません。

 その後、2008年にエアトレックは生産を終え、後継モデルは「アウトランダー」です。

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