主張しすぎていないのが好印象? さりげなく高性能なターボ車3選
スバル製ターボ車伝統の“あれ”が付いていない高性能モデルとは?
●スバル「フォレスター XT」
現在、スバル車最大の特徴である水平対向エンジン+AWDというパワートレイン「シンメトリカルAWD」は、1971年に発売された初代「レオーネ」で確立され、前述の初代レガシィによって一気に普及しました。
このパワートレインはさまざまなモデルに搭載されましたが、多くはセダンとステーションワゴンであり、新規カテゴリーとして1997年にSUVの「フォレスター」が登場。
フォレスターは初代から3代目まで、名機と呼ばれる「EJ20型」2リッター水平対向4気筒ターボエンジンを搭載するグレードをラインナップし、ハイパワーなSUVとして高い人気を獲得しました。
そして、2012年に発売された4代目では、280馬力を誇る「FA20型」2リッター水平対向4気筒直噴ターボエンジンを搭載した「XT」グレードが誕生。
XTの外観は自然吸気モデルとほとんど変わらず、3代目まであったボンネットのエアスクープも採用されていないなど、一見すると高性能モデルには見えません。エンブレム以外では左右2本出しのマフラーによって、控えめにアピールするのみでした。
トランスミッションは自然吸気モデルには6速MTが設定されましたが、XTはCVTの「リニアトロニック」のみで、どちらかというとグランドツアラーといったポジションです。
2018年に現行モデルの5代目にフルモデルチェンジされましたが、FA20型ターボエンジンは廃止。2020年に新設定された高性能グレードの「スポーツ」は、 177馬力の1.8リッター直噴ターボエンジンを搭載しています。
※ ※ ※
高性能エンジンを搭載していながら比較的地味なモデルはほかにもありますが、かつてエンジンパワーにシャシ性能が追いついていないモデルも存在しました。
とくにSUVは重心が比較的高く4WD車では車重も重いので、エンジンパワーを重視するのは危険といえるでしょう。
今回紹介した3車種はどれもAT(CVT)のみの設定ですが、そのくらいがちょうど良いのかもしれません。
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