絶版車 ホンダ「S660」の価値が爆上げ!? ガソリン車で最後のミッドシップは買いだ!

ホンダの軽2シーターオープンカー「S660」が2022年3月に生産終了します。最後の特別仕様車も発売されましたが、今後S660のようなコンセプトのクルマが登場することはなさそうなので、「今が買い」だといいます。

新車で買うなら今! 中古車も高騰必至!?

 S660の生産終了は、前述のように1年後の2022年3月。S660を新車で買うのなら最後のチャンスです。

 というか、もはやエンジンで走る2シーターミッドシップなど絶対に出てこないので、S660の将来的な値上がりは間違いないでしょう。

最後の特別仕様車「S660 モデューロX バージョンZ」
最後の特別仕様車「S660 モデューロX バージョンZ」

 絶版車となると人気が出ることは間違いないため、通常仕様(203万1700円から232万1000円)の6速マニュアルを考えているなら迷うことなくどうぞ。

 このタイプのクルマは100%マニュアル車のほうが価値が大きい。5年もすれば、そこから値下がりしなくなると思う。ビートと同じ相場展開です。

 ビートと違う点を挙げるなら、29年後の2050年になったら、カーボンフリー燃料は残るもののガソリンの販売が終わってしまうことくらいかと。

 ホンダファンなら315万円の特別仕様車「モデューロX バージョンZ」などいかがだろう。こちらはマニュアル車しかありません。

 ちなみに、ビートの最終モデルもバージョンZだったことから、S660にも採用したという。

 バージョンAが存在したワケでもないのに突如「Z」になるあたり、なかなか“珍”でよいと思う。いずれにしろアルファベットの最後だから、最後のバージョンという意味に他ならない。

 そもそもコンプリートカーであるモデューロXは、量産段階で足回りなどのチューニングや専用パーツでカスタマイズしている。

 モデューロX バージョンZと標準仕様との違いは、オリジナルのボディカラー「ソニックグレー・パール」や黒いアルミホイール、カーボン調のインテリアパーツなど。

 ライトなドレスアップカーといったイメージで、コレクターズアイテムとして考えれば上等です。

 私(国沢光宏)が強く望んできたワイドフェンダー+出力アップの5ナンバー登録車仕様は最後まで出てきませんでしたが、そんなクルマをモデューロXで作ったら面白かったと思います。

 ノーマルの64馬力じゃ物足りない、というならロムチューンだけで10馬力くらいなら上がる。そこからマフラーなど交換することで80馬力くらい出るようになると思う。

 このあたりで楽しんでいれば、毎日の足として十分使えるだろう。頭がルーフに当たるというなら、シート交換することで着座高を下げられる。

 ということで、“エンジンで走る”最後のミッドシップ2シーターの軽自動車を買い、いろいろ手を加えながら乗るのは楽しいと思う。

 新車だけでなくコンディションの良い中古車をプレミア上乗せ無しで買おうとすれば最後のチャンス。

 軽自動車なら維持コストだって安いし、セカンドカーの購入を考えているならぜひS660をリストに挙げてみて欲しい。

ホンダ・S660 のカタログ情報を見る

【画像】ガソリン車のミッドシップは最後!? 今なら新車で買えるホンダ「S660」(31枚)

【買取査定】ホンダ車が高く売れる!?(外部リンク)

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Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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