新型ランクル登場で現行型が高値で売れる!? ハイエースやジムニーも高額売却できる理由
クルマを買うときに気になるのが、売却時の価値「リセールバリュー」です。リセールバリューは、どのような要素で決まるのでしょうか。高く売却できるクルマについても紹介します。
クルマのリセールバリューは中古車市場での価値で決まる
クルマを買うときに多くのユーザーが気にする要素に「リセールバリュー」があります。リセールバリューとは、クルマを一定期間使った後にどの程度の金額で売却できるか、という価値です。
次のクルマに乗り替えるときに高値で売却できれば、ユーザーはクルマに費やす出費を抑えられます。
リセールバリューは、主に中古車市場における流通価値で決まります。中古車として人気が高ければ、中古車の価格も吊り上がり、ユーザーから買い取るときの金額を高く設定できます。
逆に中古車の人気が低いと、中古車価格も下がり、ユーザーから高い金額で買い取ることはできません。
そこで気になるのは、どのようなモデルが高値で売却できるかです。リセールバリューが優れたモデルには、どのようなものがあるのでしょうか。
トヨタの販売店に尋ねると、以下のように返答されました。
「高値で売却できるクルマは、『ランドクルーザー』が一番でしょう。購入して3年程度なら、中古車の価格は、新車時の80%以上です。そうなると買い取るときの金額も新車時の70%近くに達します。これには驚かれる人も多いです」
なぜランドクルーザーはそこまで高値で売買されるのでしょうか。
「ランドクルーザーの新車価格は、人気のグレードになると600万円から700万円です。新車だと高額なので、中古車の購入を希望するお客さまが多いです。
ところが販売台数は限られ、2020年の登録台数は200系のみだと1か月平均で約160台です。そのため希少性が生じて価格も吊り上がりました。
ランドクルーザーは海外でも人気が高く、中古車輸出が活発なことも価格を高めた原因です。人気車なので、製造されて10年以上を経過した低年式車でも200万円以上で買い取ることが多いです」
新車のリセールバリューを大雑把に知るには、残価設定ローンの残価率をチェックすると良いです。
たとえばトヨタのウェブサイトで「ランドクルーザーAX・Gセレクション」の見積りをチェックすると、36回(3年間)の残価設定ローンの場合、割賦元金(車両の価格)が597万9600円で、最終回お支払い額は388万6740円になります。
この最終回お支払い額が3年後の予想買取額に相当するため、「388万6740円÷597万9600円=0.65」になり、3年後の残価率は65%と考えられます。この比率は相当に高いです。
ちなみに、トヨタのコンパクトSUV「C-HR」で同様の計算をすると、「2WD・G-T」の場合で3年後が52%。コンパクトカーのトヨタ「パッソX・S」は3年後で36%まで下がります。
つまりSUVは全般的にリセールバリューが高く、このカテゴリーでもとくに優れているのが、新車の販売台数が少なく海外でも人気のランドクルーザーになるわけです。
また、ランドクルーザーは2021年にフルモデルチェンジを予定しています。
販売店によると「次期型の発売スケジュールや車両概要は、現時点(2021年2月下旬)では、まったく分かりません」とのことですが、エンジンは現在の4.6リッターV型8気筒が廃止され、ガソリンはレクサス「LS」と同様、3.5リッターV型6気筒ツインターボに切り替わる噂が出ています。
そうなるとV型8気筒の現行型は、今後も高値を保つかも知れません。次期型より現行型を買うほうが、資産価値の保全という面では有利になる可能性もあります。
LSでも辛いV6ターボか〜
何気に初代セルシオ用の1UZが無駄な制御が無いためにランクル向きだと思うけどな
3UZも妙に力感が無いしな〜