新型ランクル登場で現行型が高値で売れる!? ハイエースやジムニーも高額売却できる理由

商用車のハイエースが高値で買い取り!? なぜ?

 このほかリセールバリューが高いモデルは、スズキ「ジムニー」が挙げられます。とくに現行型は納期が長く、極端な高値で売買されている例もあるようです。

 スズキの販売店では以下のように述べています。

「ジムニーの納期は以前に比べて短くなりましたが、それでも8か月から9か月を要します。そのために中古車を購入するお客さまも多く、価格が吊り上がりました。

 走行距離が極端に短い届け出済み未使用中古車は、新車価格以上の金額で売られることもあります。

 また発売直後の2018年に届け出された現行型も、相応に使用された車両が新車時に近い中古車価格で売られています。

 そうなるとお客さまが2年半ほど乗った車両でも、新車価格の80%前後で買い取ることができます」

 このほかは、トヨタ「ランドクルーザープラド」「ハリアー」なども、高値で売却できる有力車種です。全般的に質感や安心感の高いトヨタ車が目立ちます。

 そしてトヨタ車のなかでもリセールバリューの高い異色の車種として話題になるのが「ハイエース」です。ワンボックスボディの商用バンですが、中古車市場では高値で流通しています。

商用車でも高値で売れるトヨタ「ハイエース」
商用車でも高値で売れるトヨタ「ハイエース」

 トヨタの販売店では以下のように説明します。

「ハイエースは商用車なのにリセールバリューが高く、とくにディーゼル車は3年後なら新車価格の60%前後で買い取れます。時期によっては70%位まで跳ね上がることもあります。

 ハイエースを趣味のツールとして使うお客さまは高値で売却できることから、3年から5年の短期間で乗り替える人が多いようです」

 では、ハイエースを仕事で使っている場合はどうでしょうか。

「ビジネスでハイエースを使うと5年間で10万km以上を走るケースもありますが、それでも相応の金額で売却できます。

 ハイエースは実用性と耐久性が抜群に高く、過酷に使われる地域に向けた中古車輸出が活発なこともリセールバリューを押し上げている理由です」。

 ランドクルーザーやハイエースは、新車価格が全般的に高めです。ランドクルーザーは人気グレードが前述の通り600万円から700万円、ハイエースも「バンスーパーGL ディーゼル」になると378万4000円に達します。

 どちらもかなりの高価格車ですが、資産価値が維持されるので売却時に取り戻せます。

 そうなると短期間で乗り替えることも可能になり、ハイエースは安定的に売れています。リセールバリューの高さは、優れた商品の証ともいえるでしょう。

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Writer: 渡辺陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を得意とする。

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1件のコメント

  1. LSでも辛いV6ターボか〜
    何気に初代セルシオ用の1UZが無駄な制御が無いためにランクル向きだと思うけどな
    3UZも妙に力感が無いしな〜

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