「ぜひ試乗して判断を!」 日産新型「ノート」の良い・悪い部分とは

2020年12月24日に日産新型「ノート」がフルモデルチェンジ。4WD仕様に先行して2WD仕様の発売が開始され、納車されている人も出ています。そうしたなかで、自動車ジャーナリスト・国沢光宏氏が新型ノートに「初試乗!」。新型ノートの良し悪しを解説します。

新型ノート、人によって感覚差がある?

 新型コロナ禍で一般的な試乗会を開催出来なかった日産の新型「ノート」ながら、やっと広報車両の個別貸し出しが始まった。

 すでにディーラーでは普通に試乗出来るばかりか、納車されたユーザーも多数いると思う。

 遅ればせながら新型ノートのレポートをしてみたい。「メディアの評価を待ってから購入しよう」と考えている人の役に立てたら嬉しい。

第二世代e-POWERを搭載した新型ノート。その評価はいかに?
第二世代e-POWERを搭載した新型ノート。その評価はいかに?

 まず全体的な印象から。試乗車は218万6800円の「Xグレード」。新型ノートの上級グレードです。

 衝突被害軽減ブレーキ(通称:自動ブレーキ)や前後の接近警告ソナー、スマートキー、オートエアコン、ニーエアバッグまで含む安全装備などすべて標準のため、ディーラーオプションのナビを付ければ不満無く乗れる。

 けれど試乗車は、バック時の自動ブレーキ(後退時車両検知警報)や斜め後方危険警報(後側方衝突防止支援システム)、大型ナビやプロパイロット、LEDヘッドライトなど約83万円(内外装セット:33万5500円、快適機能:7万3700円、ナビ・プロパイロット関連機能:42万200円)や特別塗装ボディカラー、ディーラーオプションのフロアマットなど含めて約107万円のオプション付きです。

 つまり325万円のクルマということになります。218万円と325万円のクルマだと要求品質がまったく違ってくる。

 新型ノート、325万円だと考えると少しばかり厳しいかもしれません。

 例えば、リアコンビランプなど、驚いたことに手で押すとカタカタ動く。

 車体パネルの隙間(いわゆるチリですね)もバラバラ。ボンネットの先端なんか「開いてる?」と思うほどです。

 インテリアもベッタリした樹脂。リアのシート地や形状は325万円となれば「う~ん」。

 装備内容が同等となる同じ欧州Bセグメントに属すプジョー「e208」の上級グレード(423万円。東京都なら補助金を使えば325万円)と比べたら安っぽい感じ。

 同じ装備内容のトヨタ「ヤリスクロス(ハイブリッド)」より30万円くらい高いです。

 325万円のクルマとして評価すると非常に厳しくなりそうなので、今回は、218万円のベースグレードを考えてみたい。

 今回の新型ノートから全車e-POWER(日産のハイブリッド)になった。また、この新型ノートのe-POWERから第二世代へと変わった。ということでスタートボタンを押すと軽快な音階を奏でて起動。エンジンは掛からない。

 Dレンジをセレクトしアクセル踏むと、通常だとエンジンが掛からず走り出す。当然ながら静かで滑らか。とっても快適です。

 200mくらい走ってエンジンが掛かった。先代e-POWERより明らかに静か。

 先代だとエンジンが掛かった瞬間に賑やかでガッカリしたが、新型ならハイブリッド車として納得出来るレベルになった。

 ドライバビリティ(追い越し加速など)は良好です。

 反応の鈍いホンダ「フィット(ハイブリッド)」を相手にせず、大幅にレスポンス良くなった新世代トヨタにも勝るレベル。

 街中で使うような加速であればアクセル開けた瞬間に納得出来るレベルの速度を得られると思う。

 このあたりは電気自動車感覚といって良かろう。

 アクセル全開の加速は、システム出力116馬力のトヨタ「ヤリス」優位です。

 新型ノートもシステム出力116馬力ながら、車重が160kg重い。とはいえ街中を普通に走っている限り、スポーティと評価されているヤリスと互角といえる。

【画像】新型ノートをいきなりカスタム!? 「色」にこだわったzilyoseカスタム仕様!(46枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー