三菱が新型アウトランダー世界初公開! 主力SUV9年ぶり全面刷新

三菱は新型「アウトランダー」を2021年2月17日午前8時(日本時間)に世界初公開しました。同社の旗艦モデルとなるアウトランダーですが、9年ぶりのフルモデルチェンジを受けてどのようなモデルになったのでしょうか。

「三菱初」の装備が多数搭載された新型アウトランダー

 三菱は新型「アウトランダー」を2021年2月17日午前8時(日本時間)に世界初公開しました。三菱の旗艦SUVであるアウトランダーは、9年ぶりとなる全面刷新でどのように生まれ変わったのでしょうか。

三菱が2021年2月17日に世界初公開した新型「アウトランダー」
三菱が2021年2月17日に世界初公開した新型「アウトランダー」

 今回、三菱が発表した新型アウトランダーは、三菱の共通フロントデザイン「ダイナミックシールド」が進化して力強く存在感のあるスタイリングとしたほか、新開発プラットフォーム、大幅に進化を遂げた電子制御4WD及びS-AWCによる意のままの走り、さまざまな路面状況に対応する新開発ドライブモードセレクター、新開発の2.5リッターエンジンを採用。

 さらに、インテリアの上質さや座り心地の良さを追求した3列7人乗りシート、視認性と操作性に優れた液晶メーターディスプレイ、スマートフォンのワイヤレス充電機能の新採用が特徴となっています。

 三菱自動車の加藤隆雄CEOは次のようにコメントしています。

「新型アウトランダーは『威風堂々』を商品コンセプトとし、スタイリング、走行性能、上質感を大幅に進化させ、行動範囲を広げたい、さまざまなことに挑戦したいというお客さまの想いに応える頼もしいSUVに仕上げました。

 この新型アウトランダーの投入により、まずは北米市場の販売を活性化させ、グローバルでの成長軌道に繋げていきたいと思います」

※ ※ ※

 新型アウトランダーの外観は、デザインコンセプトに「BOLD STRIDE(ボールドストライド)」を掲げ、ドライバーが自信をもって新しい一歩を踏み出せる力強さや頼もしさを全身で表現。

 フロントからリアへと伸びる水平基調で力強くスタンスの良いプロポーションや、張りのある豊かな面とエッジの効いたシャープなキャラクターラインのコントラスト、大径20インチタイヤとワイドボディを強調する張り出したフェンダーにより、堂々とした佇まい、そして存在感と安定感を実現しています。

 フロントでは、力強いパフォーマンスと、人とクルマを守る安心感を表現した「ダイナミックシールド」を次世代化し、SUVとしての力強さをいちだんと高めています。

 デイタイムランニングランプとターンランプを薄くシャープな形状として上部に配置し、対向車や歩行者からの被視認性を向上。また、ヘッドライトはその下のバンパーサイドに配置することで、より路面を明るく照らすとともにワイドボディを強調しています。

 リアでは、一つの面から切り出したようなシャープな六角形のテールゲートは、タイヤを背負った「パジェロ」伝統のリアスタイルからインスピレーションを受けた個性的で洗練された造形で、上部は安定感、下部はSUVらしい機動性の高さを表現。

 また、水平基調のTシェイプテールランプはワイドなイメージで安定感を更に強調しています。

 ボディカラーでは、三菱自動車独自の高輝度塗装であるダイヤモンドシリーズとして、レッドダイヤモンド、ホワイトダイヤモンドに続く第3弾となるブラックダイヤモンドを新たに設定し、全9色のボディカラー展開としています。

 走行性能としては、新開発プラットフォームの採用により、衝突安全性を大幅に高め、高次元の操縦安定性を実現しました。キャビン周りには三菱初のホットスタンプ式超高張力鋼板を採用し、変形の少ない高耐力キャビン構造としながら軽量化を実現しています。

 また、エンジンルーム及びキャビン周りには連続した環状構造を採用し、従来車よりボディの曲げ、及びねじり剛性を大幅に向上しました。

 マルチリンク式のサスペンション、及びデュアルピニオン式の電動パワーステアリングの採用などにより、上質な乗り心地でありながら、リニアでダイレクト感のある操縦性を実現しています。

 新開発の2.5リッターガソリンエンジンは、従来車に対して最高出力で約8.9%、燃料消費率(WLTCモード)で約2.6%向上しました。

 トランスミッションは8速スポーツモードCVTを搭載。加速時は多段ATのようなメリハリのある変速を行うステップシフト制御をおこない、クルージング時にはCVTの特長を活かした静かで滑らかな走りを実現しています。

 4WD車では前後トルク配分を行うセンターカップリングのデバイスに、電動モーターによる油圧クラッチを取り入れた電子制御4WDを採用しました。停車中から前輪と後輪を強く拘束できるため、走り出しの瞬間から後輪駆動力が発生し、4WDらしい力強さを体感できます。

 とくに凍結路面での坂道発進といったシビアコンディションで、より威力を発揮します。

 4WD車では、さらに進化した車両運動統合制御システム「S-AWC」を搭載。ブレーキ制御「ブレーキAYC」を後輪にも採用することで、前後輪の分散制御に発展させています。

 ハンドル角、ヨーレイト、駆動トルク、ブレーキ圧、車輪速などをセンサーで検知し、ドライバーの操作と車両の状態を常に正確に把握。旋回時には「ブレーキAYC」が前後左右輪の駆動力/制動力差を最適化することで、タイヤのグリップ能力をさらに引き出し、ドライバーの意のままの操縦性を実現しています。また、2WD車にも前後輪の分散制御に発展させた「ブレーキAYC」を取り入れ、「ASC」「ABS」と統合制御し、さまざまな路面で走行安定性を実現しました。

 さまざまな運転スタイルと走行シーンに最適化された車両運動特性を選べるドライブモードを採用しました。4WD車には6モード、2WD車には5モードを設定。フロアコンソール上のモードセレクターにより、道路の状態で選べるドライブモード、運転スタイルで選べる「ECO」が選択できます。ドライブモードでは、通常使用するモード「NORMAL」、舗装路でスポーティに走れる「TARMAC」、未舗装路で高いトラクション性能と安定性を発揮する「GRAVEL」、雪道などの滑りやすい路面に適した「SNOW」、ぬかるんだ道や深雪などで走破性を高める「MUD」を設定しました。

 ドライブモードは4WD車の高い走破性を引き出すことはもちろん、2WD車でも、いざというときのポテンシャルを高めて、運転時の安心感や信頼感を向上させます。モード選択時にはメーター内に走行シーンがイメージできる画像を表示し、直感的にモード選択ができます。

 インテリアでは、力強い水平基調のインストルメントパネルは、広々としたゆとりある印象を与えながら、車体姿勢の変化をつかみやすくなる機能性を併せ持っています。また上部には触感の良いレザー巻きのソフトパッドを採用。ドアパネルには、広い面積にドアインサートを配し、インストルメントパネルやフロアコンソールサイドと同様のソフトパッドを採用し、上質で居心地の良い空間を目指しました。

 インテリアのカラーバリエーションは、Pグレードにはシックなブラックと開放感あるライトグレーの本革シートを設定。インストルメントパネルとドアトリムも同色とし、アルミニウムの加飾をシフトパネルに採用しています。また、サドルタンのアクセントカラーも用意し、シートには上級本革(セミアニリン)を使用したオプションカラーも設定しています。Hグレードにはスエード調コンビネーション素材のブラックシートとピアノブラックの内装を、Mグレードにはファブリック素材のブラックとライトグレーのシートとピアノブラックの内装をそれぞれ設定しています。

 フロントシートは2層ウレタン構造として、座った瞬間の掛け心地の良さと、長時間座っていても疲れにくい快適なシートを実現しました。車体を幅方向に拡大し、また1、2列目のシート足元スペースを拡大しているため、ゆとりある居住空間を演出し、快適性を高めています。さらに、シートヒーターや3ZoneAutoエアコン、リアドアガラスサンシェードなどファミリーSUVとして後席でも快適に過ごせる機能をグレード別装備として用意しました。

 メーターはグレード別に2種類の設定としました。

 三菱初の全画面のフルカラー液晶(12.3インチサイズ)を搭載したメーター「フルデジタルドライバーディスプレイ」は、鮮明な画像と大画面により、多彩なコンテンツ表示でもすっきりとした見やすさを実現。

 もうひとつのハイコントラストメーターは、中央のインフォメーションディスプレイに簡易的な矢印ナビなどの表示が可能で、7インチ液晶を搭載しながらも、アナログ表示による高い視認性の利点を活かしつつ、立体的な文字盤と加飾付き指針により高級感を演出しています。

 センターディスプレイにはグレード別装備として9インチの大画面を採用したスマートフォン連携ナビゲーションを設定しました。

 またAndroidスマートフォンやiPhoneをつなげることで、Android AutoやApple CarPlayのアプリケーション機能を楽しむことができます。

 目線移動が少なく、安全により早く走行情報を認識できるよう、三菱初のウインドシールドタイプの10.8インチヘッドアップディスプレイを搭載。運転に必要な情報をフルカラーで投写します。

 スピーカーには、BOSEプレミアムサウンドシステムを採用。10個のスピーカーで構成したサウンドシステムを搭載しました。

 格納式3列シートを搭載する7人乗りファミリーSUVとして乗車人数や荷物に合わせて多彩なシートアレンジが可能。可倒式のセカンドシートはスライド及びリクライニング機能はもちろん4:2:4分割タイプとし、スキーなどの長物積載時も大人2人がゆったり過ごせます。

 フロアコンソールトレイ、フロアコンソールサイドポケット、運転席シートバックポケット、クォータートリムポケットにスマートフォンの収納スペースを設置しました。フロアコンソールトレイには、スマートフォンを置くだけで充電できるワイヤレス充電機能(15W)を設定。充電用のUSBポートもType-C/Aの2つをフロアコンソール前面と背面にそれぞれ装備しました。

 予防安全装備として高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT(マイ・パイロット)」を搭載。レーダークルーズコントロールシステム[ACC]とレーンキープアシスト[LKA]を統合した制御で、 車間距離と車線中央をキープしながらの走行をサポート。さらにナビリンク機能搭載車は、速度標識を読み取って設定速度を自動で切り換えたり、ナビゲーションの地図情報を活用して高速道路のカーブや分岐などで適切な車速に自動で調整したりすることが可能です。また高速道路では、渋滞時でも停車後約30秒以内なら自動発進でき、走行中の煩わしい設定操作を低減します。

 運転席にフロントセンターエアバッグ、セカンドシートにサイドエアバッグを全車標準設定し、計11個のエアバッグを装備しました。フロントセンターエアバッグは、側面衝突時に運転席と助手席の間で展開し、乗員同士の衝突を防止します。

 カーライフをもっと快適に、安心してドライブを楽しむためのカーサポートシステムとして、「三菱コネクト」を搭載。ドライバーの安全を守るために、事故や故障時にボタンひとつでコールセンターへの救助依頼が可能で、エアバッグが展開した場合は自動的に通報します。さらに、車両の盗難警報や盗難にあった車両の位置情報を取得してユーザーに通報するなど、さまざまなアクシデントに対応しています。

 また、スマートフォンを使い、車両を駐車した位置を表示させることや、ライトを点滅させて自車位置の確認ができます。リモート操作では、乗車前にエンジンを始動させて空調を作動させておくことで、寒い冬や暑い夏でも快適な室内を準備しておくことや、離れた場所からドアロックの解除ができるなど便利な機能を充実。さらに車両が設定した時間外に運転された場合、設定したスピードの超過や設定エリア外を走行した場合などに通知を受けることができ、家族の運転管理を行うことができます。

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 三菱は、新型アウトランダーを2021年4月より米国、カナダ、プエルトリコで発売するとしています。

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コメント

4件のコメント

  1. デザインの詰めが甘い。ダイナミックシールドはもう見飽きた。日産はVモーション小さくしている。アリアのような変化を持たせた方が良い。三菱は技術屋すぎる。

    • ダイナミックシールドはもう見飽きたというか、
      2019年のコンセプトカーのエンゲルベルクツアラーのまんま焼き直しですよね。
      マツダやランドローバーなどに比べるとこデザインの再現度は低く現実的に普通になっちゃってるのが残念
      結局既存の材質や生産工程を吟味改良するでもなく
      旧来の物で妥協してデザインの方を無難に合わせ調整した結果だと思われます、
      と言う意味ではデザインの詰めが甘すぎますね。
      まあ、今の三菱にはそこを変える時間も労力も足りないのが現状でしょう。

  2. 多段のような・・・
    なら多段にすりゃいいに

    • 本当は多段速ATの方が理想的だけれど持って無いから、
      詳細はまだわからないけど多分グループ系列的にジャトコCVT8系を採用調達したんでしょうね。
      なのであまり高トルクに仕立てるのは厳しいから無難に2.5LガソリンNAでといった所でしょうか?
      まあ2.5Gモデルは北米をはじめとする海外輸出量販向けなので供給優先でジャトコから汎用CVT供給として、
      本命のPHEVモデルの開発の方にリソースを回してるのでしょう。