スズキは、近日中に5人乗り小型スーパーハイトワゴン「ソリオ」「ソリオ バンディット」の一部仕様変更（マイナーチェンジ）を実施し、2025年1月に幕張メッセ（千葉市美浜区）で開催されるカスタムカーイベント「東京オートサロン2025」で先行展示すると発表しました。
　
　人気モデルの進化に対し、SNSなどには多くの声が集まっています。

　1997年、軽ハイトワゴン「ワゴンR」をベースにコンパクトカーサイズへ拡大し誕生した「ワゴンRワイド」に端を発するモデルで、2005年に現在のソリオの車名に変更されました。現行モデルは2020年12月に誕生した4代目です。

　通常モデルに加え、個性的なスタイルと上質な内装を備えたカスタム仕様「ソリオ バンディット」の2タイプがラインナップされます。

　全長3790mm×全幅1645mm×全高1745mm、ホイールベース2480mm（現行モデル）と、全長3.8m以下の小柄な車体ながら、広々した後席や荷室を確保するほか、後席両側のスライドドアにより優れた乗降性を持つなど、実用性の高さを特徴とします。

　現行ソリオのパワートレインは、1.2リッター直列4気筒エンジンと、ISG（モーター機能付発電機）を組み合わせた「マイルドハイブリッド」モデルのほか、駆動用モーターとAGS（オートギヤシフト）、高電圧リチウムイオンバッテリーを組み合わせた「ハイブリッド」モデルをラインナップ。

　2024年度上半期（4月～9月／自販連調べ）には2万5448台を販売するなど、安定した売れ行きを示す人気モデルとなっています。

　現時点で、今回のマイナーチェンジに関する変更点の詳細は明らかにされていませんが、公開された公式画像ではソリオ・ソリオ バンディット共に、フロント周りの形状が改められていることが先行公開画像からわかります。

　マイナーチェンジ版の新ソリオは、高級感が高められています。現行モデルのイメージを継承しつつ、フロントグリルのメッキ面が全体的に拡大されました。

　いっぽう新ソリオ バンディットは、押し出し感の強い“顔面”に一新しました。

　フロントグリル部は縦方向に拡大し、バンパー下部まで一体化。その左右に「コの字」型のダークメッキパーツで囲む形状とし、ラージクラスの高級ミニバンを思わせる上質さと迫力を生み出しています。

　この変革は、国内の同クラスで唯一のライバルとして激しい戦いを繰り広げるトヨタ「ルーミー」に対し、新たな一手となりそうです。

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　そんな新型ソリオの登場に際し、SNSなどでは多くの反響が寄せられています。

　多かったのは「スゴイ迫力！」「ルーミーに勝った！」「これは目をひくね」など、新ソリオ バンディットの刷新されたフロントデザインに対し驚く声でした。

　いっぽう、今回スズキからパワートレインの刷新などに関する情報は公開されていませんが、「新型は3気筒の新エンジンになるらしい」とのコメントが複数見られました。

　これが事実だとすれば、2023年12月にフルモデルチェンジしたコンパクトカー「スイフト」に初搭載された新開発の1.2リッター直列3気筒エンジン「Z12E」型ではないかと予想されます。

　さらなる高効率化により燃費性能と走行性能の両立を図ったもので、新開発CVTとともに、新型ソリオへの搭載に期待がかかるところです。