なぜトヨタ「ランクル」人気が再燃? コロナ需要が遠回しで影響か

トヨタ「ランドクルーザー」「ランドクルーザープラド」が、最近売れ行きを伸ばしています。現行が登場して10年以上が経つ今、なぜ販売が好調なのでしょうか。

クルマ移動増加でミニバン・SUVが絶好調

 トヨタが世界に誇る本格SUVの「ランドクルーザー(200系)」「ランドクルーザープラド(150系)」(以下、ランクル)が、2021年1月に突如売れ行きを伸ばしています。
 
 現行モデルが登場して10年以上が経つ現在において、なぜ販売台数が上振れしたのでしょうか。

2021年には新型ランクルが登場するといわれるなかで、なぜ販売台数が伸びたのでしょうか
2021年には新型ランクルが登場するといわれるなかで、なぜ販売台数が伸びたのでしょうか

 日本自動車販売協会連合会が発表する登録車販売台数ランキングで、2021年1月は1位のトヨタ「ヤリス」を筆頭に、トヨタ車がトップ10のうち8車種を占めており、トヨタの勢いが止まりません。

 そうしたなかで、ランクルは18位の3572台(前年比213.6%)となりました(ランキングでは両車の合計数値で算出)。

 なお、2020年の月間販売台数の平均は約2191台となりますが、前半は1000台がほとんどだったものの、9月以降から徐々に台数を伸ばしていき、12月には4025台を記録しています。

 登場から10年以上経過するランクルが、なぜ今売れ行きを伸ばしているのでしょうか。

 現行のランドクルーザーは、2007年に登場しました。微妙な速度調整を必要とする悪路で優れた車両安定性を実現する「クロールコントロール」を世界で初めて搭載したほか、走行状況に応じて前後スタビライザーの作動を最適に制御する「キネティックダイナミックサスペンションシステム(KDSS)」を日本で初めて設定するなど、高い走破性を誇ります。

 一方、現行のランドクルーザープラドは、2009年に登場しました。先述のKDSSは最上級のTZ-Gグレードのみに搭載され、そのほかのモデルでは街乗りでの利便性や使い勝手が考慮されたモデルとなっています。

 では、なぜ今ランクルの売れ行きが伸びているのでしょうか。首都圏のトヨタの販売店スタッフは次のように話します。

「ランドクルーザープラドは2020年8月に特別仕様車の追加と一部改良がおこなわれました。

 2.8リッターディーゼル車のターボチャージャーの改良により最高出力204馬力に向上。また、『Toyota Safety Sense』で、プリクラッシュセーフティの検知範囲が拡大されたほか『先行車発進告知機能』などが全車に標準装備されています。

 元々、販売比率ではランドクルーザープラドが9割近くを占めていたこともあり、これらの仕様変更がランドクルーザープラドに関心を持っていたお客さまの背中を後押したした結果、販売台数が伸びているのだと思います」

 また、別の販売店スタッフは次のように話しています。

「ランドクルーザーならびにランドクルーザープラドは、たしかにここ数か月で売れています。それには、コロナの影響によるクルマ移動の増加が関係していると考えられます。

 単純にクルマ通勤に切り替わったというケースのほか、休日もクルマ移動が増えているため、家族全員が乗れるミニバンやSUVは全体的に販売が伸びています」

※ ※ ※

 たしかに、2021年1月のランキングでみると、ミニバンやSUVのように大容量で使い勝手の良いモデルが売れています。

 販売店スタッフも話すとおり「アルファード」は3位(前年比194.5%%)、「ハリアー」は新型モデルが出たこともあり4位(前年比525%)と好調です。

 さらにコンパクトながら大容量が売りの「ルーミー」は2位(前年比176.6%)、5ナンバーミニバンの「ヴォクシー」は8位(前年比120%)と、どのモデルも前年を上回る数字を記録しています。

 新型コロナウイルスによるクルマ移動の増加は、さまざまな調査でも明らかになっており、なかでもミニバンやSUVといった家族で乗車できるクルマが好調のようです。

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コメント

1件のコメント

  1. すっかり他人に自分の財力を見せつける為の道具に成り下がってしまったな。
    因みにプラドのディーゼルはクラウン用の2L系の非力を克復すべく出た1KZ(過流式)がピークで後は非力なディーゼルばかりで何で日野のN04Cに変換しないのだろうかな?