コロナ禍でもトヨタ営業利益は2兆円予想! 急回復で日本経済に明るい兆しとなるか

グローバルで昨対比が回復! 2019年並みの水準となるか?

 アメリカの数字を見たら、4月に対前年比44%まで落ち込んだけれど、5月は71%まで回復。欧州も前述の16%から49%に。

 6月、7月と売れ行きは順調に回復していき、欧州の場合、7月に114%と前年を超えました。アメリカも9月に113%を記録。日本は10月に137%へ急回復しています。

2020年の登録車ナンバー1に輝いたトヨタ「ヤリスシリーズ」
2020年の登録車ナンバー1に輝いたトヨタ「ヤリスシリーズ」

 トヨタ全体では9月に対前年比102%となり、以後、ずっと新型コロナ禍になっていなかった2019年より売れているのだから素晴らしい。中国は4月からずっと前年超えです。

 驚くのはここから。前回の上半期決算発表時点で新型コロナ禍の影響を受ける通年(1年間)の収益見通しを前述の通り80%減の5000億円としていたのを、イッキに1兆3000億円まで上方修正した。なんと8000億円の上乗せです。

 新型コロナ禍じゃなかった2019年の2兆4000億円にこそ届かないものの、同業他社を圧倒する回復振り。しかし、今回の決算発表でさらに上方修正しました。

 ご存知の通り、現在も世界的に新型コロナは収束しているとはいえない状況にあるうえ、半導体不足からくる減産というマイナスを含め営業利益見通しを2兆円にしてきた。前回の決算発表からさらに7000億円の上積みです。このままいくと最終決算で2019年と同レベルになるかもしれません。

 いずれにしろ550万人の就労人口を確保している我が国の基幹産業の代表が、素晴らしい回復を見せているのは日本にとっても明るいニュースだと思う。

 今後もトヨタは電気自動車を含め魅力的な新型車を予定通り出してくるというウワサです。

 新型コロナで厳しい日本の景気を回復させるべく、トヨタ以外の自動車メーカーも負けずに経済を引っ張って欲しい。

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Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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コメント

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3件のコメント

  1. 「強いものが弱ったときに叩く」とか「人の不幸を積極的に紹介する」ことを大いに好む。

    これマツダやホンダに対する、国沢さん態度そのものでは?

    • 10年ほど金沢さんのブログを読ませていただきますが、その流れを見ていると、このようなご意見を持たれている方には不本意な意見でしょうが、そうは思えません。むしろ、トヨタの章男社長就任して間もない間、安かろう悪かろうなクルマを作っていた頃は、トヨタこれじゃいかんというご意見を発していました。

    • 自分は国沢さんのブログは2、3年前からしか見てないですが、国沢さんが自動車メーカーを批判するのは外的要因で弱っているときではなくて、内側から腐ってきていることを指摘するときですね。
      マツダやホンダを批判してる理由もそればかりのようですし。
      あと、批判対象の企業の社員の方とも交流が有るようですし、一部メディアやそれに騙される大衆のように「大企業の赤字転落ざまあみろ」とは思っていないと思いますよ。

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