EVは「いやし系」がトレンド!? ホンダeとマツダ「MX-30」の意外な共通点とは
バッテリー容量と価格が一緒!?
ホンダeに搭載されるe:HEV駆動モーターは、最高出力113kW(約153馬力)、最大トルク315Nmとなり、3リッターV型6気筒並みの大トルクを発生。ボディ後方のトランクルーム下に配置することでキビキビとした走りが可能です。
バッテリー容量は35.5kWhとし、航続距離は街乗りで必要十分なWLTCモードで283km(標準仕様)を実現。
さらに、NORMALとSPORTのふたつの走行モードやシングルペダルコントロールなど、ドライバーの好みやシーンに合わせた走りの設定を可能としました。
また、ホンダeは後輪駆動を採用したこともあり、最小回転半径は4.3mと約6mの片側1車線の道路でもUターンできる小回り性能を実現するほか、走りの楽しさも味わえます。
一方のMX-30EVに搭載されるバッテリーはホンダeと同じく総電力量35.5kWhで、最高出力107kW(145馬力)、最大トルク270Nmを発生します。
1充電当たりの走行距離は256km(WLTCモード)とし、買い物や通勤といった日常生活で実用的な使用環境に見合った走行距離としました。
また、ハンドルやペダルの操作に、違和感なく応答することで、コントロールしやすく楽しい運転を実現するため、「回生強調ブレーキ」や「モーターペダル」を採用。
加えて、加速状況に応じて発生するモータートルクに同期したサウンドを発生するシステムや、ステアリングに設置したパドルで変速をおこなえる「ステアリングホイールパドル」も備わっていますが、マツダの安全思想にもとづき、発進から停止までワンペダルだけで操作するシステムは採用していません。
なお、駆動方式は前輪駆動のみとなり、これはマイルドハイブリッドのMX-30と同様です。
先進機能として、ホンダeには安全運転支援システム「ホンダセンシング」が全車標準装備され、衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能、近距離衝突軽減ブレーキなどの安全装備が備わります。
また、街中の狭い駐車スペースでも安心して駐車できるよう、駐車支援システム「Honda パーキングパイロット」をホンダ車初搭載。
駐車したい場所を選定してボタンを押すだけで、駐車枠や空間をクルマが認識してアクセル・ブレーキ・ハンドルやシフト操作をおこないます。
さらに、クラウドAIによって音声認識と情報提供をおこなう「Honda パーソナルアシスト」を搭載。「OK Honda」と呼びかけることで、音声認識により最新かつリアルタイムの情報をオンデマンドに提供します。
国産車初のシステムとして、専用アプリをダウンロードすることで、スマートフォンをデジタルキーとして使用できる、さらにシステム始動までおこなうことが可能となっています。
MX-30EVは、先進安全技術として「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」を標準装備とし、安全性を高めました。
また、コネクティッドサービスとスマートフォン専用アプリ「MyMazda」が連携し、バッテリーの状態確認や充電し忘れ通知、出発前のエアコン操作といったEVならではの機能も充実しています。
グレード体系は、ホンダeは2グレードあり、標準仕様と「アドバンス」を用意。価格(消費税込、以下同様)は、標準仕様が451万円、アドバンスは495万円です。
装備が充実したアドバンスの航続距離は259kmと標準仕様よりも短くなっています。
ホンダeは生産台数が限られているため、複数期間にわたって数百台単位で注文を受付けする方式を採用しています。
一方のMX-30 EVのグレードは、EV、EVベーシックセット、EVハイエストセットの3種類で、価格はそれぞれ451万円、458万7000円、495万円と、中間グレード以外は奇しくもホンダeとまったく同じ価格となっています。
なお、MX-30EVは注文台数などに制限はなく、いつでも購入できるとともに、ガソリン車と同様の残価設定ローンや1DAYモニター試乗、EV専用ダイヤルの設置など、はじめてEVを検討するユーザーをサポートする体制も整えられています。
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ホンダeはEV専用車ですが、MX-30はマツダの「マルチソリューション戦略」に基づき、さまざまなパワートレインが展開されることになります。
価格やバッテリー容量が同一で、航続距離もほぼ変わらないホンダeとMX-30ですが、日本のみならず欧州でも販売され、グローバルでCO2削減を目指すモデルとして注目されています。
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