VWのSUVタイプ電気自動車「ID.4」プリセール開始 価格は約485万円から
独フォルクスワーゲン(VW)は2021年2月2日、コンパクトSUVタイプの電気自動車(EV)「ID.4」のプリセールスを、ドイツを含む約30か国のヨーロッパ諸国、およびアメリカで、同年2月中旬から開始すると発表した。
「ID.3」に続き2番目のMEBに基づく電気自動車
独フォルクスワーゲン(VW)は2021年2月2日、コンパクトSUVタイプの電気自動車(EV)「ID.4」のプリセールスを、ドイツを含む約30か国のヨーロッパ諸国、およびアメリカで、同年2月中旬から開始すると発表した。
導入記念モデルとなる「ID.4 ファースト」のプリセールスはすでにおこなわれていたが、今回はその他カタログモデルのプリセールスとなる。納車は欧州および中国では同年3月から、米国では6月から開始される予定だ。
「ID.4 ピュア パフォーマンス」のドイツでの車両価格は3万8450ユーロ(日本円で約485万円。19%の独付加価値税を含む)から。ドイツでは9000ユーロ(日本円で約114万円)の助成金を申請することができるため。実質370万円ほどで購入することが可能だ。
VW乗用車部門のCEO、ラルフ・ブラントシュテッター氏は「ID.4は重要な役割を果たします。このモデルによりフォルクスワーゲンは世界最大の成長セグメントとなったコンパクトSUVに、EVを投入します。世界のマーケットにID.4を投入することはVWブランドにとって重要な戦略的マイルストーンです」とコメントする。
またVW乗用車部門の営業担当取締役、クラウス・ゼルマー氏は「ID.4の発売により、VWの電動化戦略をさらに後押しします。2021年だけでも10万台以上のID.4をユーザーに届けたいと考えています。すでに1万7000台もの受注が入っています」と語った。
2021年に予定されているID.4の生産台数のうち、およそ3分の2はヨーロッパに、残りの3分の1は中国と米国で販売される予定だ。中国ではID.4は「ID.4 CROZZ」(一汽大衆汽車)と「ID.4 X」(上汽大衆汽車)の2つのバリエーションで展開される。
ツヴィッカウ(ドイツ)安亭・佛山(ともに中国)ではすでにID.4の生産が開始されており、それに加え2022年からチャタヌーガ(米国)、エムデン(ドイツ)で開始される予定となっている。
* * *
ID.4は2020年9月に世界初公開されたSUVタイプのEVで、コンパクトEV「ID.3」に続きEV用モジュール式マトリックスアーキテクチャ「MEB」を採用した2番目のモデル。
最大77kWhのバッテリーを搭載し、WLTPモードで最大520kmの航続可能距離を達成する。急速充電にも対応し、320km走行可能なレベルまで約30分で可能だ。
またリアの車軸に配置された電気モーターは150kW(204ps)を発揮、0-100km/h加速は8.5秒、最高速度160km/hというパフォーマンスを誇る。また21インチタイヤによる高い最低地上高により、ID.4はオフロードでも優れた性能を発揮するという。
エクステリアは、0.28という優れたCd値を持つ、ダイナミックでモダンなデザインだ。ID.4の全長は4580mmで、「MEB」を採用しているため、室内空間は広々としている。荷室容量は通常時で543リッター、最大1575リッターまで拡大する。
VWは今後、2024年までに110億ユーロをEVに投資する予定だという。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。