「まだ右足で踏んでるの!?」「いや危ないだろ!」賛否両論の“左足ブレーキ”論争! ペダルの「踏み間違い」が防げる? それでも“推奨”とならない理由とは!
インターネット上のコミュニティやSNSなどでは定期的に議論が巻き起こる「左足ブレーキ」とは、一体どのような運転方法なのでしょうか。解説します。
賛否両論の「左足ブレーキ」論争! メリットあるも“推奨”とならない理由とは
現在、日本国内を走るクルマの大多数がいわゆるAT車(CVT含む)となっています。
AT車の運転において、アクセルとブレーキの両方を右足で操作するのが一般的なルールとして自動車教習所で指導されますが、インターネット上のコミュニティやSNSなどでは定期的に議論が巻き起こる「あるテーマ」が存在します。
それが、右足でアクセルを踏み、左足でブレーキペダルを操作する、通称「左足ブレーキ」の是非についてです。
左足ブレーキを推奨する人々が主張するメリットは、「操作の切り替えにかかる時間の短縮」と、「ペダル踏み間違い事故の防止」という2点に集約されます。
右足のみで操作する場合、アクセルからブレーキへ足を踏み替えるという空走時間が発生しますが、あらかじめ左足をブレーキペダルの上に配置しておけば、危険を察知した瞬間に即座に減速へ移ることが可能です。
また、アクセルは右足、ブレーキは左足と役割を完全に分業させることで、「パニック時に右足で強くアクセルを踏み込んでしまう」という事故を物理的に防ぎやすいという合理的な根拠も挙げられます。

こうした利点に対し、日常的に実践しているユーザーからは熱量の高いコメントが寄せられています。
「もう何十年も左足でブレーキを踏んでるけど、とっさの時の反応速度が右足とは次元が違う」「絶対にこっちの方が安全だって!」「ペダル踏み間違い事故のニュースを見るたび、どうして全ドライバーに左足ブレーキを推奨しないのかと不思議に感じてる」など、その有用性を強く訴える声が目立ちます。
しかし、自動車メーカーの設計思想や人間工学の観点から見ると、左足ブレーキには構造上の複数のデメリットも存在します。
市販されている一般的なクルマは、右足でブレーキを操作することを前提に開発され、ペダルが配置されています。
そのため、左足でブレーキを踏もうとすると下半身を不自然に右へ捻る姿勢になりがちで、長時間の運転では骨盤や腰への負担が増大します。
さらに、本来左足を置くべきフットレストは、「カーブや急減速の際に踏ん張って身体を支える」という役割を担っています。
左足が宙に浮いた状態やペダルに軽く乗った状態では、クルマの揺れに対して姿勢を保持できず、意図せずブレーキを強く踏み込んでしまう危険性が高まります。
また、無意識のうちにブレーキペダルに足を乗せ続けてしまって、ブレーキランプを点灯させ続ける「引きずり現象」を引き起こす可能性も指摘されています。
こうした危険性を危惧する層からは、左足ブレーキに対する否定的な声も飛び交っています。
「そもそもクルマの構造自体がペダルを右足で踏むように作られてるのに、無理やり左足を使うなんて全く理解できない」「前に走ってるクルマが加速してるのにずっとブレーキランプ点きっぱなしで本当に怖かった」「自分も見たことあるけど大迷惑だった!」「こういう自己流の運転は今すぐやめてほしい」といった、強い拒絶感を示す声も少なくありません。
ちなみに法律上は、左足でブレーキを操作すること自体を直接的に禁じる明確な規定はありません。
またモータースポーツの分野など、特殊な環境下で技術として用いられることもあります。
しかし先述のように、私たちが日常的に使用する市販車は、右足での操作を前提にペダルが設計されています。
独自の操作方法を取り入れることは、車両の構造的な意図に反するリスクをはらんでいるという事実を、ドライバーは客観的に理解しておく必要があるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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