本州〜九州“関門海峡”に「新たな橋」開通へ! 通行止め多発&劣化でボロボロの「関門トンネル&橋」を迂回! 下関と北九州を直結する「第3のルート」下関北九州道路とは?
九州と本州の「関門海峡」に、新ルートが開通します。一体どのような道路で、どこまで工事が進んでいるのでしょうか。
第三の「関門ルート」開通へ
九州と本州の間は、「関門海峡」によって隔てられています。ここに今後、新たなルートが開通する予定です。
一体どのような道路で、開通したらどう便利になるのでしょうか。
関門海峡は、山口県下関市と福岡県北九州市の間にあります。最も狭いところだとわずか600m程度しか離れていませんが、急流が流れていることから難所となっており、これによって、九州と本州が分断されています。
そんな関門海峡を結び、九州と本州を直結ルートは現在、トンネルと橋りょうの2つがあります。
トンネルはJR山陽本線と山陽新幹線、国道2号の3つの関門トンネル、橋は高速道路の関門自動車道の1つです。鉄道もクルマも、それぞれ2つのみのルートで賄っている状況です。
クルマのルートとしては、1958年に国道2号の関門トンネルが開通。以後、大動脈として1日2万5000台近くも交通量があります。1973年には関門橋が開通し、4万台に迫る勢いで九州〜本州の交通を支えています。

しかし、関門トンネルは開通から70年近くが経過しており、10年に一度はリフレッシュ工事をしているものの、海底を通ることから漏水や塩害などで劣化が顕著になっています。
しかも昔ながらの設計で狭く、事故や故障車などで通行止めになることも非常に多くなっており、2020年度から2024年度にかけては、717回も通行止めになっています。単純計算で2日に1回は通行止めしていることになります。
いっぽうの関門橋は、海峡という地形や気象条件から強風だけでなく、台風や大雨に見舞われることも多く、10時間以上の通行止めになることもあります。
どちらかがストップすれば、残る1ルートで九州〜本州の交通すべてを支えることになり、下関と北九州それぞれで深刻な渋滞が発生。通り抜けるのに数時間を要することになります。救急搬送にも影響が出るほか、生鮮食品を運ぶトラックは商品がダメになることもあります。
関門橋が通行止めになり、関門トンネルが残っていたとしても、危険物積載車両は海底トンネルを通行できないため、フェリーなど海上ルートを選ぶしかありません。
両方とも通行止めになるとさらに悲惨で、クルマで関門海峡を超えることは不可能になり、九州と本州が完全に寸断され、物流のストップを招くことになり、九州からは出られません。
そこで長らく「第3の関門越え」となる新たなルートが模索されてきました。それが都市計画道路「下関北九州道路」です。
下関北九州道路は、関門に新しく橋をかけるもので、2025年12月に都市計画決定しています。
ルートは前後の区間を含めた約8kmで、北九州市小倉北区西港町から下関市彦島迫町まで、既存の道路を改良したうえで、新しい橋を架けます。
また、北九州市側には西港町JCTと西港町IC、下関市側には南風泊港ICと迫町ICが設けられる予定です。
現在のところ、まだ都市計画決定したばかりで、これから設計や用地買収が必要になり、それが完了すればようやく工事の開始となります。もちろん工事も急流の海峡部であることから難工事が予想されます。
2026年1月には、下関北九州道路を実現するために、国土交通省に「本州・九州連携小委員会」が設置され、早期の開通に向けて課題を整理し、機運を高めています。まずは今年の夏頃に基本方針を取りまとめる予定です。
晴れて開通すれば、九州〜本州に第3のルートが完成し、既存の関門トンネルと関門橋と相互のバックアップになります。さらに長距離便だけでなく、福岡と山口それぞれの日常交通も分散され、周辺道路の混雑緩和にも期待されます。
Writer: くるまのニュース編集部
【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。



















