「全くしない」約4割!? 全15項目のクルマの「日常点検」では何を見るべき?
約4割もの人が「まったくしない」と回答した調査結果も出ているクルマの「日常点検」。全部で15項目あるといいますが、ドライバーはどのようなポイントをチェックすればよいのでしょうか。
日常点検をまったくしない理由 最多回答は「知識がないから」
普段クルマに乗り慣れている人であっても、「ボンネットを開けて定期的にエンジンルームを見ることはあまりない」という人は少なくありません。
開けてもさまざまなパーツや補機がぎっしりと詰まっていて、なにをどういじればよいかわからないという場合も考えられるほか、最近ではエンジンカバーが全面を覆っていて中身が見えないというクルマも存在します。
しかし、どんなクルマに乗っていてもドライバーには「日常点検」が義務付けられているのですが、いったい何を見るべきなのでしょうか。
日常点検は道路運送車両法第四十七条の二で定められているもので、ユーザーに課せられた責任です。
大きく分けると「エンジンルームの点検」「クルマのまわりを回って見る点検」「運転席での点検」の3カテゴリに分類でき、全部で15項目があります。
エンジンルームの点検は、エンジンルーム内の温度が十分に下がっているときに、「ウインドウウォッシャー液の量」「ブレーキオイルの量や色」「バッテリー液の量」「冷却水の量」「エンジンオイルの量や色」を見ます。
メンテナンスフリーバッテリーの場合は中身が見えませんが、多くの場合インジケーターが備わっているので、ここをチェックすることが必要です。
クルマのまわりを回って見る点検としては、「タイヤの空気圧」「タイヤの亀裂、損傷、異状な摩耗の有無」「タイヤの溝の深さ」「ランプ類の点灯、点滅およびレンズの汚れ、損傷」があります。
そして、運転席での点検では、「ブレーキの踏みしろおよびブレーキの効き」「パーキングブレーキの引きしろ(踏みしろ)」「ウインドウウォッシャーの噴射状態」「ワイパーの拭き取りの状態」「エンジンのかかり具合および異音」「エンジンの低速および加速の状態」を見ます。
国土交通省・自動車点検整備推進協議会による「平成29年度自動車点検整備推進運動調査報告書」によると、月に1回以上運転の機会があるマイカー保有者を対象とした調査で、1600のサンプルのうち日常点検を「よくする」と回答した割合はわずか6.6%。
「時々する」が24.7%、「まれにする」が30.8%と続き、もっとも多かった「まったくしない」は37.9%にのぼりました。
日常点検をまったくしない理由としては「知識がないから」という回答が58.6%でもっとも多く、「面倒だから」(36.7%)、「定期点検をしているから」(23.6%)という理由も多く見られます。
クルマの不具合を早期に発見するためにも、定期的な日常点検が重要といえます。
それではここでクイズです。
日常点検に含まれるタイヤの空気圧チェックについて、空気圧を表す単位として一般的に用いられているものは、次のうちどれでしょうか。
【1】kPa(キロパスカル)
【2】Nm(ニュートンメートル)
【3】A(アンペア)
【4】mol(モル)
※ ※ ※
正解は【1】の「kPa(キロパスカル)」です。
クルマの指定低気圧は、タイヤサイズなどとあわせてシールに「kPa」単位で表記されているのが一般的です(kg/cm2単位で併記されていることも多い)。
シールは多くの場合、運転席ドア開口部の目立つ場所に貼られているので、ガソリンスタンドなどで空気圧を点検するときに確認しましょう。
※クイズの出典元:くるまマイスター検定
<
答えの下の文
クルマの指定低気圧になってますよ。
ちなみに
欧米メーカーのタイヤ指定空気圧表記では
競技用自転車のタイヤなどではおなじみのpsi(ポンドスクエアインチ)も併記されてる事がよくあります。