アルピーヌ「A110」モンテカルロラリー初優勝から50年 復帰戦でクラス優勝!

仏アルピーヌは2021年1月25日、同年1月21日から24日にかけてモナコ公国で開催されたFIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロにて、5台の「A110ラリー」が出走、FIA「R-GT」カテゴリーでクラス優勝を果たした。

往年のアルピーヌA110の優勝からちょうど50年の快挙

 仏アルピーヌは、2021年1月21日から24日にかけてモナコ公国で開催されたFIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロにて、5台の「A110ラリー」が出走、FIA「R-GT」(2輪駆動)カテゴリーでクラス優勝を果たしたと発表した。

クラス優勝を果たしたマヌ・ギグー選手/アレクサンドル・コリア選手組(#43)のアルピーヌ「A110ラリー」の走り
クラス優勝を果たしたマヌ・ギグー選手/アレクサンドル・コリア選手組(#43)のアルピーヌ「A110ラリー」の走り

 2020年12月に開催された2020年のWRC最終戦、ACIラリー・モンツァにて、シグナテックオートモービルが設計・開発したアルピーヌ「A110ラリー」がデビューを果たした。今回のラリー・モンテカルロへの参戦はそれに続くものになる。

 ラリー・モンテカルロは雨・雪・氷・霧のスペシャルステージという過酷なロードコンディションで知られる。初開催は1911年と、100年以上続く歴史と、国際的にももっとも権威のあるモータースポーツイベントのひとつだ。

 初開催から110年を迎える記念すべき年となった第89回ラリー・モンテカルロは、コロナ禍の影響で無観客での開催となった。

 アルピーヌA110ラリーは、マヌ・ギグー選手/アレクサンドル・コリア選手組、ラファエル・アスティエ選手/フレデリック・ヴォークレア選手組、セドリック・ロベール選手/マチュー・デュバル選手組、ピエール・リーグ選手/ジュリアン・ペセンティ選手組、フィリップ・バフン選手/アルノー・デュナン選手組の計5台が出走。

 マヌ・ギグー選手/アレクサンドル・コリア選手組が総合22位、R-GT部門で優勝を果たした。

 アルピーヌのシグナテックディレクターであるフィリップ・シノー氏は「オベ・アンダーソン選手の優勝から50年、アルピーヌのモンテカルロでのカムバックは夢にも思っていませんでした。当初からアルピーヌA110ラリープロジェクトに参加してくれていたマヌ・ギグー選手や、終始ペースを上げていったラファエル・アスティエ選手のパフォーマンスは、アルピーヌの期待に応えるものでした。

 また過酷なコンディションにもかかわらず、5台が完走したということも誇りに思います。5人のドライバーは困難に立ち向かい、A110ラリーの操作性の良さを証明してくれました」と語った。

* * *

アルピーヌは、1955年にジャン・レデレ氏によって設立されたスポーツカーメーカーだ。

 ラリー参戦の歴史は古く、1960年代にはフランス国内のラリー選手権に出場している。

 1964年にはジャック・フィレ選手がアルピーヌ「A108」でカテゴリー優勝、また1971年にはオーヴェ・アンダーソン選手が「A110 1600S」で優勝、1973年に創設されたWRCの開幕戦となったラリー・モンテカルロでは、「A110 1800S」で表彰台を独占。アルピーヌはその年、WRCの初代マニュファクチャラーズチャンピオンに輝いている。

 1973年、アルピーヌは経営不振によりルノー傘下に入り、その後ブランドは一旦途絶えたが、2017年に復活、過去の名前と同じA110を発表した。日本でも2018年に販売を開始している。

アルピーヌ・A110 のカタログ情報を見る

アルピーヌがモンテカルロに帰ってきた! A110のラリー勇姿を画像で見る(20枚)

「えっ!カッコいい!」 マツダの「スゴいSUV」登場! どこが良いの?

画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー