国道なのにアーケード!? 1日5時間しかクルマが通れない国道とは

長崎県長崎市浜町をとおる国道324号が、午前5時から10時までの5時間しかクルマで通れない国道として、SNSで話題となっています。いったいどのような国道なのでしょうか。

朝10時から翌5時までは車両通行禁止の国道!?

 長崎県長崎市浜町をとおる国道324号が、1日5時間しかクルマが通れない国道としてSNSで話題となっています。いったいどのような国道なのでしょうか。

「アーケード国道」として話題の「長崎浜市商店街」(画像提供:@expwy_signさん)
「アーケード国道」として話題の「長崎浜市商店街」(画像提供:@expwy_signさん)

 投稿された写真を見てみると、そこに映っているのは、地方で見かけるアーケード商店街の入り口の風景です。

 しかし、じっくりと見てみると、アーケード入り口の左側には国道の路線番号案内標識が設置されているため、やはり国道のようです。しかも、アーケード商店街区間をクルマで通れるのは、午前5時から午前10時までの5時間のみ。それ以外の時間は、歩行者専用道路となっています。

 実はこのアーケード、全国に2か所しかないアーケード国道のひとつ。ちなみに、もうひとつのアーケード国道は、大阪府東大阪市をとおる国道170号です。

 しかも、この国道商店街は長崎一の繁華街。正式名称は「長崎浜市商店街」なのですが、「浜んまち商店街」や「浜んまち」の愛称で親しまれており、「長崎ランタンフェスティバル」の会場のひとつとなっているなど、長崎県の人気観光スポットでもあります。

 長崎ランタンフェスティバルは、1986年に長崎新地中華街に牌楼が建設されたことを機に、観光振興イベントとして春節と元宵節を組み合わせた「灯籠祭」がおこなわれ、1994年に長崎都市発展戦略の一環として正式な観光の柱のひとつに位置づけられた、長崎の人気イベント。

 毎年、新地中華街を中心に市内に約1万5千個の赤を基調とした中国提灯(ランタン)や点灯式のオブジェが飾られ、龍踊りや獅子舞など、本場の春節をイメージさせる催しがおこなわれています。

 ほかにも、アーケードの入り口を路面電車が走っているなど、観光要素満載です。

 国道なのに1日5時間しかクルマが通れない道の正体は、長崎県長崎市を代表する観光地でもあり、昼間はアーケード商店街になる国道でした。

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Writer: くるまのニュース編集部

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