いまも昔も個性派ぞろい!? ちょっと古めの元祖「小型SUV」5選
オフロード性能も折り紙付きの小型SUV
●スズキ「ジムニーシエラ」
軽自動車界随一の本格派4×4として、熱狂的な人気を誇るスズキ「ジムニー」ですが、このジムニーの普通乗用車版が「ジムニーシエラ」です。
2018年のジムニーのモデルチェンジとともに、ジムニーシエラも全面刷新されました。
ラダーフレームを採用した本格派クロスカントリーモデルのジムニー/ジムニーシエラは、卓越した悪路走破性が特徴。
プロユースから趣味で使う個人ユーザーまで幅広い人から支持を得ています。
最新のジムニーは現代のクルマに求められる安全装備なども充実しており、無骨なスタイルも新鮮に映ったことで大ヒットモデルとなっていますが、1998年から2018年まで生産された先代のジムニーシエラも個性的でした。
軽規格のジムニーの基本性能はそのままに、オーバーフェンダーや205タイヤを装着し、88馬力の1.3リッターエンジンを搭載することで、高速巡航など日常での快適性を向上。
全長3550mm×全幅1600mm×全高1705mmとオーバーフェンダーの分、全幅が拡張されてはいますが、室内長をはじめ車内の広さは軽のジムニーと同様の4人乗りです。
トランスミッションは5速MTと4速ATが用意され、駆動方式は副変速機付きのパートタイム式4WDを採用。
舗装路は前輪を駆動系から切り離して2WD(FR)で走行し、悪路などになれば4WDで道なき道を走り抜けることができます。
ジムニーシエラであれば、いま流行のソロキャンプのお供として安心してアウトドアに出かけられそうです。
●三菱「パジェロジュニア」
SUVと呼ばれる以前の「RV(レクリエーショナル・ヴィークル)」と呼ばれていた時代、三菱には「キング・オブ・クロカン」の異名を持つ「パジェロ」がありました。
その人気は高く、1994年に誕生した軽自動車版の「パジェロミニ」や、パジェロミニをベースとしてエンジンの排気量や大型フェンダーなどで普通乗用車登録となったのが、1995年に誕生した「パジェロジュニア」です。
パジェロミニと基本的なインテリアは共通で居住性なども同じですが、新開発の1.1リッター直列4気筒エンジン(80馬力)を搭載。
さらにトレッドの拡張や大型フェンダー装着、タイヤの大径化などで全長3500mm×全幅1545mm×全高1660mmというボディサイズになり、パジェロミニと比べて全体的に余裕を持たせているのがポイントです。
また当時のRVは現代でいうところのクロスカントリー車が主流で、このパジェロジュニアも時速80km以下であれば走行中でも2WD(FR)と4WDが切り替え可能な「イージーセレクト4WD」機構を搭載し、本格的なオフロード走行も可能にしています。
さらにエンジンルームには防音材を追加し、安全面でもエアバッグやABSを標準装備化するなど細かい改良が加えられており、ボディだけではない装備の充実も図られています。
ただ1.1リッターという微妙な排気量やATが軽と同じ3速ATだったこともあって割高な印象が拭えず、最終的には1998年まで生産されましたが、パジェロミニの影に隠れてしまった印象で、後継車の「パジェロイオ」にバトンタッチしました。
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現代の小型SUVも魅力的ですが、チョイ古SUVは際立つ個性を持っていました。
モデルによっては20年近く経過したものもありますが、その分、中古で購入するには価格も安く済むので、はじめてのマイカーとして選択するものいいかもしれません。
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