EVまだ早い? トヨタ「シーポッド」にマツダ「MX-30 EV」と電気自動車次々登場 充電問題は解決するか
EVは車両価格が高いのも普及の弊害?
EVが普及しづらい要因として、前述の充電問題以外に車両価格が従来のガソリン車より高価格なことが挙げられます。
リーフの場合、40kWh仕様が332万6400円から418万9900円、62khW仕様が441万1000円から499万8400円(NISMO、AUTECH除く)。
ホンダeは2グレードのみで451万円と495万円。MX-30EVは3グレードとなり451万円、458万7000円、495万円と、どちらも35.5kWh仕様となるためか同等の価格帯です。
また、アリアの車両価格は公表されてませんが、日産は「お客さまの実質購入価格は約500万円からとなる見込みです」と説明しています。
この実質購入価格とは、各種補助金を差し引いたことを指します。現在、EVへの補助金は住んでいる地域などにより異なるものの、基本的には国の補助金、都道府県の補助金、市区町村の補助金などが用意されています。

EV普及のためにメーカーや国、地方自治体がさまざまな取り組みをおこなっていますが、MX-30EVを新たに発売したマツダでは従来のガソリン車などと同等の残価率を設定したといいます。
最近では、新車の購入方法として定着化している「残価設定ローン」ですが、これは将来、クルマを買い換える際に残っている下取り価格(残価率)を購入時に設定しておくことで、その価格を引いた残価に対してローンを組んで支払う方法です。
そのため、人気モデルのほうが残価率は高い傾向にあります。一方で、EVはバッテリーが消耗していくことで売却時の価格が下がりやすいといいます。
しかし、マツダでは従来のマツダ車(ガソリン/ディーゼル)と同等の3年で55%の高い残価率を設定することで、EVの購入面のサポートをおこなうとしています。
マツダは、MX-30EVの購入について次のように説明しています。
「お客さまにEVを選択肢のひとつとして検討いただけるように、従来のエンジン車同等の残価率を設定しました。
また、購入前の不安を和らげるために、EV生活が体感出来る『1DAYモニター試乗』やEV専用ダイヤル』を設定することで、EVの購入をサポートします」
※ ※ ※
従来のガソリン車やディーゼル車とは、さまざまな面で異なるEV。かつてリーフが登場した際には「まだEVは早い」というような声が聞かれましたが、各社が続々とEVを投入することで、着々とEV時代の到来が近づいています。
今後、充電インフラや購入時の負担などがどのように解決されるかが、EV市場拡大の鍵となりそうです。
Writer: くるまのニュース編集部
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