なぜ冬タイヤの装着率低い? 立ち往生報道多くも「関係無い?」 小型車の5割が未装着の理由
なぜ冬タイヤを装着しない? その理由は?
首都圏とくに東京都心などでは、年に数回しか降雪する機会はありません。しかし、例年ではその数回の降雪で都市部の交通は大混乱に陥ります。
冬タイヤを装着していても雪道に慣れていない人や、夏タイヤのまま走行する人などにより、事故が多発するのです。
年に数回しかないものの備えあれば憂いなしといえますが、実際に都市での冬タイヤ事情はどうなっているのでしょうか。
東京都内のタイヤ専門店スタッフは次のように話します。
「都内のお客さまは、基本的に仕事やレジャー・旅行などで積雪地域に出掛けられる人は例年11月までに夏タイヤから冬タイヤに交換されています。
しかし、軽自動車やコンパクトカーなどに乗っている近所しか走らないという人では、そもそも冬タイヤの重要性をあまり理解されていないことも多く、冬タイヤの購入自体を検討されていない人も見受けられます。
また、積雪する回数が少ないことは冬タイヤの装着率を下げている1番の要因で、その数回のために新規購入・交換工賃などが勿体ないと考える人も少なくありません。
ただ、去年末から今年に掛けては連日のように大雪による立ち往生が報道されたことで、保険として冬タイヤを購入される人も増えてきた印象です」

また、埼玉県内の整備工場のスタッフは次のように説明しています。
「当店は埼玉県の真ん中に位置していることもあり、各地域の固定客からの整備依頼を受けています。
冬タイヤへの交換に関しては、北部地域に住んでいるお客さまは軽自動車、小型車、普通車に限らず例年12月までに交換されています。
一方で南部のお客さまでは、軽自動車やコンパクトカーは近所の足代わりとして使われることが多いためか、冬タイヤに交換されることは少ないと思います。
なかには、小型車と普通車の2台持ちのお客さまは普通車では遠出するので冬タイヤに交換するものの、小型車は県内くらいの移動が中心ということで、冬タイヤは購入自体していないそうです」
※ ※ ※
今回のNEXCO東日本関東支社の調査では、小型車の冬タイヤ装着率が低いという結果でしたが、近場の移動が中心となる小型車ならではの需要が装着率を下げている要因だといえそうです。
Writer: くるまのニュース編集部
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