冬の悪天候でも視界を確保! 劣化したワイパーは車検NGも!? 寿命や交換の目安とは

適合表などでクルマに確実に合うワイパーを確認

 ワイパーの形状には、現在大きく分けて3種類あります。そのどれを選んでも問題はありませんが、大切なのは自分のクルマに適合しているものを選ぶことです。

 ディーラーなどで交換できる純正部品はもちろん、社外品でも複数のメーカーが適合サイズを用意しており、適合表などでチェックすることができます。

 また古い車種などはつけられないタイプもありますので、注意が必要です。

ワイパー交換
ワイパー交換

●トーナメントワイパー

 ワイパーゴムを支えるブレードが「トーナメント表」のように枝分かれしているタイプです。ブレードの強度が強く、ゴムに均一な力がかかるメリットと引き換えに、掃除がしにくかったり、ブレードごと交換したほうが手間もかからないなど、多少の不便さはあります。

●フラットワイパー

 ラバー(ゴム)がフレーム(ブレード)を兼任しているブレード一体型ワイパーです。もともとはドイツのボッシュ社が1999年に開発し製品化されたもので、輸入車では採用されている車種が多いタイプです。

 ブレードの強度はトーナメントタイプに劣るものの、ウインドウの曲面にもフィットし高速走行時での浮き上がりも抑えられています。

●デザインワイパー

 トーナメントワイパーのブレード部分がアームと統一されたデザインになっているものです。ブレード部分がカバータイプなので、細かい部分が見えないぶんスッキリして見えます。

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 形状は、どちらかといえばブレードまで含んだ話でしたが、実際にウインドウに接するゴム部分にも複数の種類が販売されています。

 なかにはゴムにさまざまな成分を練り込み、機能性を持たせたものもあります。

●スタンダード(純正品や通常のゴムを使用)

 その名の通り、一般的なワイパーゴムです。純正ワイパーのほとんどがこのスタンダードで、完全に消耗パーツのひとつとして装備されている、いわゆる生ゴムタイプです。

●グラファイトワイパー

 ゴムの表面に炭素粒子「グラファイト」を使用しているタイプです。ウインドウとの摩擦抵抗を減らす効果があり、ビビリ音や拭きムラを抑えることができるといわれています。

 撥水コーティングなどをしてあるウインドウにも最適ですが、ワイパーを洗剤などで洗ってしまうとグラファイトが取れてしまう可能性もあるため、扱いには気をつける必要があります。

●撥水ワイパー(シリコンワイパー)

 ワイパーゴム自体にシリコンを含ませたもので、使用するごとに練り込まれたシリコンがウインドウに付着し、撥水効果が得られるようになっている機能性ワイパーです。

 乾いた状態のウインドウに3分程度「から拭き」のように動かすことで、まずは表面にシリコンを付着させる準備運動のような塗布工程が必要ですが、動かすだけで撥水コーティングできるのは大きなメリットといえます。

●雪用ワイパー

 雪が多い地域や寒冷地などで重宝されるワイパーです。グラファイトやシリコンなどを組み合わせ、気温が下がっても硬化しにくく、またウインドウ表面との摩擦係数を減らしてスムーズに稼働するように考えられたものです。

※ ※ ※

 ワイパーゴムは機能性が盛り込まれるほどに価格もアップしてしまうのですが、自分で撥水コーティング処理をするのが面倒な人には、ワイパーを稼働させるだけでコーティングできるのは便利です。

 また最近では、ウインドウに付いた油膜を落とす機能性を持った「トルマリン」配合のワイパーも登場するなど、進化しているようです。

 ワイパーは悪天候時にしか使用しないため、放置されやすい部品ですが、劣化したワイパーのビビリ音や拭きムラは安全にも関わる部分なので、できる限り良好な状態のワイパーを使用しましょう。

【画像】降雪時にワイパーを立てる? 立てない?

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