冬の悪天候でも視界を確保! 劣化したワイパーは車検NGも!? 寿命や交換の目安とは
冬は雨だけでなく、みぞれや雪などが降ってくることもあります。そんななか、劣化したワイパーを使用すると、どのような不具合がおこるのでしょうか。ワイパーの種類や交換目安についても紹介します。
劣化したワイパーは窓を傷つける原因にも
冬は晴天が続くこともありますが、雨だけでなくみぞれや雪など天候が悪化する可能性もあります。また常に車内を暖かくしているので、外気温との寒暖差でウインドウが曇りやすくなっています。
そんなときに使用するワイパーですが、視界がクリアでないと感じる場合はワイパー(ゴム)の劣化の可能性が疑われます。
そもそもワイパーは、フロントウインドウとリアウインドウから水(雨)や雪、汚れを取り除くために装備されている装備です。
本体のモーターと連動して動く「アーム」と、「ワイパーブレード」+「ワイパーゴム」から構成されていますが、「ワイパー」はブレードとゴム部分を指します。
ワイパーゴムは未塗装であることがほとんどで、水分や汚れを拭き取る役割を担う一方、直射日光や雨風にさらされていることから、とくに劣化が進みやすいパーツのひとつとされています。
ちなみにウインドウに接しているのはワイパーゴムの先端部分(ダブルマイクロエッジ)で、接触部分はわずか0.01~0015mmの幅しかありません。
乾燥時の摩擦係数は0.8~2.5、降雨時の摩擦係数は0.6~0.1という両方に耐えうる強度を保っている繊細な部分ですので、劣化しやすいのも仕方ないといえます。
これだけ過酷な環境で黙々と働くワイパーは、どれくらいのタイミングで交換すればいいのでしょうか。
使用頻度や環境にもよりますが、半年に1度の交換が理想といわれています。ただ実際は数年に1度か、きれいに拭き取れなくなったら交換するケースが多いようです。
では、ワイパーを作動させてどんな状態になったら交換すべきなのでしょうか。カーグッズ量販店のスタッフに聞いてみました。
「雨のなかを走行中にワイパーを作動させてスジ状の線が残るようなら、ワイパーゴムの劣化が考えられます。またちゃんと拭き取れずに水が滲んでいたり、拭きムラが発生する場合なども、交換時期のサインです。
作動中にワイパー自体が小刻みに振動して拭きムラが出る場合は、ワイパー自体に汚れが付着しているかゴムの劣化、またはフロントウインドウが何らかの理由で平坦ではない状態も疑われます。
たいていはゴムを新品に交換すれば解決するのですが、ウインドウコーティング剤を塗りすぎてムラになっているケースもあります。多分、ぎこちない動作とともに異音もしているはずです」
このビビリ音が出ている状態でそのまま放置していると、ワイパーゴムがちぎれてしまうこともあり、最悪の場合はウインドウ自体に傷をつけてしまうこともあるそうです。
「不具合が出る前に交換をお勧めしています。ワイパーゴムだけなら1000円から2000円で済みますし、ブレードまで交換しても数千円で済む消耗パーツですので、悪天候の視界を確保するためにも気になったら早めの交換を推奨しています」(カーグッズ量販店スタッフ)
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ちなみに、ワイパーの状態が悪く、道路運送車両の保安基準(第45条「窓拭き器等」)で定められた正常動作ができない状態だと、車検が通らないケースもあるそうです。
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