交通事故解決を弁護士依頼する人はわずか4.33%! 交通事故に対するドライバーの意識とは
弁護士相談ポータルサイト「交通事故弁護士相談広場」は、20代から60代の交通事故(人身事故)経験のある、週1回以上運転をしているドライバー344名を対象に、交通事故に対するドライバーの意識調査を実施し、その結果を公開しました。
約60%の人が交通事故への初期対応を把握していない
弁護士相談ポータルサイト「交通事故弁護士相談広場」が、交通事故対応の実態を把握することを目的とした交通事故に対するドライバーの意識調査を実施。その結果を公開しました。
今回調査の対象となったのは、交通事故弁護士相談広場を利用していて、交通事故(人身事故)の経験があり、週1回以上運転している344人で、そのうち有効回答者は300人。調査期間は、2020年12月18日から2020年12月26日の9日間です。
まず、「交通事故に遭った場合の初期対応を他人に説明できますか?」との質問には、回答者全体の59.25%の人が「説明できない/説明する自信がない」を選択。この質問の回答者のうち「週1回以上運転しているドライバー」に対象を限定すると「説明できる」と回答した人は、回答者全体と比べ15ポイント程度の増加となる56.2%で、残りの43.8%は「説明できない/説明する自信がない」を選んでおり、ドライバーの5人に2人以上は、交通事故への初期対応を正しく理解しないまま運転していることがわかる結果となっています。
次に、交通事故(人身事故)に遭った人へ、交通事故(人身事故)の賠償金として受け取った金額を問う質問では、交通事故の賠償金を受け取れた人の約半数に迫る48.02%が、30万円未満に留まっており、また、「10万円未満」に次いで、全体で2番目に回答が多かったのは23.35%の「50万円から100万円未満」のケースでした。
23.35%は賠償金が発生した方の4人から5人にひとりにあたる数字で、治療費や休業損害がある程度発生しているケースであれば、50万円から100万円は現実的に回収を目指せる金額といえます。
交通事故被害に対して受け取った賠償金の金額(慰謝料・治療費・損害賠償など含む総額)の割合は、以下の通りです。
10万円未満:26.43%
10万円以上30万円未満:21.59%
30万円以上50万円未満:15.42%
50万円以上100万円未満:23.35%
100万円以上200万円未満:7.05%
200万円以上300万円未満:3.96%
300万円以上:2.20%
また、今回の調査で集まった回答のうち、賠償金の最高額は2500万円でしたが、この回答者は入院・手術・リハビリが必要となった大きな事故のケースで、交通事故の問題解決を弁護士に相談していました。
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