ホンダ「軽トラ」44年の歴史に幕! 2021年4月に生産終了で既存オーナーへの対応は?

「アクティ・トラック」、既存オーナーへの対応はどうなる?

 現オーナー向けのサポートサービスについて、販売店スタッフは次のように話します。

「生産終了といってもすぐに部品などがなくなるということはないので、しばらくサポートは継続します。

 しかし、軽トラは1台を長く使用される人が多いので、年数が経過していると短期間に複数箇所が同時に故障してしまうというケースも考えられます。

 そうなると、保証期間外になっていたり、最悪の場合は部品が足りなくなることもあるかもしれません。

 現在、すでに所有されている人で、購入から長い時間が経っている場合は、こまめなメンテナンスや点検をおすすめします」

ホンダ「T360」(写真左)と「アクティ・トラック」(写真右:特別仕様車 TOWN・スピリットカラースタイル)
ホンダ「T360」(写真左)と「アクティ・トラック」(写真右:特別仕様車 TOWN・スピリットカラースタイル)

 今回ホンダが軽トラック市場から撤退することで、国内の軽トラはスズキ「キャリイ」とダイハツ「ハイゼット」の2車種を軸に、そしてそれらOEM車を残すのみとなりました。

 海外でも人気の高い軽トラ市場の縮小に対しては、商業利用と一般利用だけでなく、年代という垣根を越えても惜しむ声が寄せられています。

 実際にアクティ・トラックを所有する農家を営む男性は、次のように話します。

「RRレイアウトのスバル『サンバー』もOEM生産に切り替わり、次はミッドシップレイアウトのアクティ・トラック。各社の個性を活かした農道のアイドルたちが姿を消すのは悲しいことです」

※ ※ ※

 近年のSUVブームにも見て取れるように、クルマにも「流行」があり、その渦中ではほとんどのメーカーが持てる技術のすべてを投入します。

 その昔、戦後の国内産業を支え、人々の生活を背負い走り続けた軽トラですが、いつしか時代という流れに追い越されてしまったのでしょうか。

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1件のコメント

  1. 本田宗一郎先代社長、会社創設者が天国で嘆いている、ホンダが4輪自動車に初めて進出する時に作った車、この考えを次いで欲しかった。
    ホンダは勝たずしてF1撤退、ゆいつのキャブオーバーでない軽トラック、採算のみを追求したらホンダが本田でなくなる。
    私も同じ技術者、静岡人として無念
    軽トラックは2台所有しているアクティとダイハツハイゼットたまに、友人の鈴木キャリー、全て四駆運転してわかるが、室内が静か、ハンドリングがいい、長く所有してわかるが、エンジンが壊れない、それがホンダアクティです。

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