航続距離858km! ベントレー「ベンテイガハイブリッド」の賢い走行モードとは?
目的地で充電量ゼロになる賢いドライブモード
電気を使用して走行するEモードには、「EVドライブモード」「ハイブリッドモード」「ホールドモード」の3種類があり、専用のボタンで切り替える。ボタンを操作して走行モードを選べば、ドライバー自身がバッテリーの使用を管理できるが、ベンテイガハイブリッドにはバッテリー残量の自動管理機能も備わっている。
ベンテイガの“電源”を入れると、すぐにEVドライブモードになり、可能な限り電気だけで走行する。
●EVドライブモード
EVドライブモードは都市部や短距離の移動に最適なモードだ。「ベントレー・ハイブリッド・エフィシェンシー・アクセルペダル」を踏み込もうとすると、瞬間的な抵抗がドライバーに伝わり、電力のみの走行からハイブリッド走行へと切り替わるポイントが分かるようになっている。
さらに「ベントレー・ハイブリッド・エフィシェンシー・ナビゲーション」による予測データに基づき、ジャンクションに近づいたり法定速度が低くなる道に入るとアクセルペダルが振動してドライバーに減速を促してくれる。これがエネルギーの節約と回生エネルギーの最大限の回収につながっている。
また、Eモーターから内燃エンジンに切り替わるポイントは、アクセルペダルを介してドライバーに体感的に伝えられるようになっている。これは、EVドライブモードをできる限り維持することを促し、効率性を最大限に高めるためである。煩わしく感じる場合は、この機能をオフにすることも可能だ。
EVドライブモードでは、時速84マイル(135km/h)に達するまでEモーターが駆動するよう設定されている。
●ハイブリッドモード
ハイブリッドモードは、インテリジェントなナビゲーションシステムのデータに基づき、効率性と航続距離を最大限に引き出すモードだ。
このモードは長距離ドライブ向きで、ナビゲーションシステムの走行ルートに従いながら、Eモードの予測機能とエンジンの惰性回転を利用する。ナビゲーションシステムに目的地を入力すると、走行シーン毎に適切なドライブモードが自動的に選択され、バッテリーの電力をもっとも効率的に利用するための演算が絶えずおこなわれる。
たとえば、EV走行がもっとも有効と思われるシーンである都市部に進入したときなどに備え、バッテリーに電力が蓄えられるというわけだ。目的地に到着した時点で充電量がゼロになるように自動計算することで、トータルでの効率性を最大限引き出せるようになっている。
●ホールドモード
ホールドモードでは、エンジンと電力がバランスよく使い分けられ、必要なときに電力で走行できるように高圧バッテリーの充電量が維持される。ドライブダイナミクスモードのスポーツモードを選ぶとデフォルトでホールドモードになり、ブーストと回生が確実におこなわれるようになる。
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新型ベンテイガハイブリッドには、使用地域に合った充電ケーブルが付属されている。これにより、自宅、勤務先、公共駐車場などの充電設備を使い、手軽に充電が可能だ。
また、希望するオーナーには、地域によって仕様は異なるものの、ベントレーのロゴが入ったウォールボックスの無償オプションも用意されているという。できればガレージには、充電ユニットと充電ケーブルをすっきりと収納できるおしゃれなボックスを備え付けたいものだ。
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