「これは悩む…」日産新型ノートは安い・高い? オプション設定でユーザーからは賛否分かれる
プラス40万越えのプロパイロットは仇ともなるか
そんななか、実際に購入するユーザーから人気の高いオプションはどういったものなのでしょうか。
前述とは異なる日産販売店のスタッフは次のように話します。
「オプションは、まずカーナビは近年では必須といえるほどほとんどの人が設定されます。
そのほかに、プロパイロットや後側方衝突防止支援システムなどがセットになったセットオプション、LEDヘッドライトは多くの人が設定されます。
プロパイロット込みのセットオプションは、40万円ほどプラスでの費用がかかりますが、Xグレードを購入される6割から7割程度のお客様が設定されており、予想を上回っています。
購入される人だけでなく、見積もりや問い合わせ段階のお客さまもプロパイロット込みの料金で初めから検討されていることが多いので、新型ノートの目玉オプションとしてやはり注目度が高いようです」
販売店スタッフによれば、プロパイロット付きのセットオプションを設定するユーザーは、Xグレードを購入するうちの6割から7割とのことでしたが、残りの3割から4割のユーザーや、新型ノートの購入を見送ったユーザーからは厳しい意見も見られました。
「新型ノートが発売されてから今もなお、プロパイロットの設定価格が高すぎるという意見は見られます。
元々、標準装備だと思って購入を検討していたものの、オプション設定だとわかり最上級グレードを見送った人や、ノートの購入自体を見送ったという例がいくつかありました。
なかでも印象に残ったのは『最近では軽自動車にも自動運転がついているのに、なんでノートはついていないんだ』という意見です。
ノートはe-POWERによる高い静粛性や燃費性能という大きなメリットがあるモデルなのに、そのようなネガティブな意見が出てしまうのは我々としても悔しい気持ちです」(首都圏の販売店)

プロパイロットを含むは、セットオプションを設定した購入者によっては当初の予算をオーバーしてしまうケースが考えられます。
また最近では、軽自動車であっても前走車に追従する「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」の採用例は増えています。
スズキの売れ筋軽自動車「ハスラー」では、「HYBRID Xターボ」と「HYBRID Gターボ一」に全車速追従機能付のACCを標準装備。
新型ノートは、ハイブリッド車のみの設定となり従来のガソリン車と比べると価格帯が高額となるため、ベースの価格を抑えるために、装備類がオプションとなっていると考えられます。
しかし、宣伝などでは進化したプロパイロットなどを訴求しているため、ユーザーからは標準で装備される機能と思われがちです。
こうした、オプション設定やイメージの部分が購入時の足かせになっているといえます。
※ ※ ※
進化した第二世代e-POWERに注目が集まっている新型ノートですが、オプションの詳細が公開され今後ますます意見が分かれてくるといえます。
今後、4WD仕様が登場することがアナウンスされていますが、さらに上級な派生モデルの登場も噂されています。
そうしたなかで、オプション設定の分かりづらさが今後の販売にどれほどの影響を及ぼすのか気になる部分です。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。





























